TCD1304 リニアイメージセンサーからデータが採れることが分ったので、手持ちの材料を使って実際にカメラとして組上げてみた。Cマウントレンズを使うために多少無理をしている。ごらんの通り、垂直側のセンターは合わせてあるが、水平側はCCDの一部しか画角となっていない。
これを以前にも分光の実験をした際に使用したテストベンチでこんなふうに組上げて、実際に分光できるか実験してみた。
使っているグレーティングはだいぶ前に購入していろいろと使った Edmund Opticsのフィルムタイプ 500GPM である。
連続スペクトルではピントの具合や波長などがわかりにくいので、光源には以前にも使用したように、ネオンランプと紫外線殺菌灯を用いた。
実際の画像は、
上側がネオンランプ、下側が殺菌灯でスペクトルが検出できていることが確認できた。
なお、一般的には波長の短いほうが左側となるようにするが、カメラの構成上、逆になっている。輝線をたよりに計算すると、0.5nm / pixel というところか。
バラックで組上げてみただけなので、いろいろと、解決すべきところは多々あるが、なんとかなりそうと言う感じ。
手持ちのレンズなどを含めて、どのように組上げていこうか。CCDの画素を全て活用するとなると、かなり大きくなってしまう。もとより望遠鏡に取り付けるという形ではなく、光ファイバーで導入して測定する器機を想定しているので、それでも良いと思う。