分光器 基準光源を検討

分光器の製作は、なかなか進んでいない。他にもやらなくてはならないことがあることもあるが、分光器自体が作りにくいことがある。重量をいとわなければ、どうにでもなるのだが、継続して安定に使うためには、うちのLX200にがっちりついて、バランスの良いものでなければならない。金属パーツを発注して、到着のあいだに、基準光源の検討を行った。

前回の実験では、光源にネオンランプと低圧水銀灯を使った。
イメージ 1
どちらも、良く使われるものである。
難点は、得られるスペクトルに偏りがあることだろう。ネオンランプでは、短い波長が、低圧水銀灯では長い波長が得られない。水銀灯は、安価に入手できるものは、写真のように大きいものとなる。

海外のサイトで蛍光灯のグローランプのスペクトルを解析したデータがあり、比較的広帯域になっているので、調査してみた。
最近のグローランプはプラスチックでカバーされたものが多いので、のこぎりでカットして点灯させてみた。バイメタル構造になっているので、電流を流しすぎると、接点が閉じてしまうので、80KΩほどの抵抗を接続して、AC100Vに接続。

点灯させてみると、かなりの違いがある。
グローランプというのが、青い色のランプという刷り込みだったが、実際にはネオン色から、水銀灯に近い色まである。
イメージ 2

同じ青色系でも、微妙に違う。
イメージ 3

どのようなスペクトラムとなっているかは、実際に分光してみないとわからない。前回測定した装置は解体してしまったので、新しい分光器での測定になろうか。