SAA-2N (nanoVNA V2 N型コネクタ版 )で Load 測定 コネクタの違い

先日 いくつかの Load を測定したときに元祖 NanoVNA 付属の Load が N-SMA 変換コネクタで特性が変わることがあった。SAA-2N を発注したときに必要になると思って、Aliexpress のお店に N-SMA コネクタを発注していた。昨日それが届いたので手持ちのコネクタも合わせて違いを確認してみた。

使用したコネクタは写真のとおり、秋月で購入したものが2種類と今回 Aliexpress で購入したもの。金メッキのものにしてみた。いずれも 200円~300円程度。

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測定結果は以下に。ちょっとびっくり。

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赤LINE Akizuki-1 はいちばん最初に使用したもので 2Ghz を超えたあたりに DIP があるような周波数特性のあるものだった。このことが今回の測定のきっかけとなったもので、特性としては 3GHz で-35dB あるのでそのあたりまでは使えそうな感じとなっている。

緑LINE Aliexpress で購入したもの、周波数特性は素直であるが 1GHz で-30dB くらいなのでそれ以下の周波数でないと使えないかんじ。SMA の部分が金メッキで立派そうに見えるが、特性はさほどでもないようだ。

青LINE Akizuki-2 秋月のロット違いの物、このグラフを見る限り 500Mhz くらいでも無理そうなかんじ。というか、それなりの特性と思って使用しなければならないだろう。

秋月の N-SMA 変換 製品説明のページでは、

今回測定した二つの写真があり、ロットによって違いますとの説明があるが、現在売られているものがどれかはわからない。

 

変換コネクタがこんなに違うとは思わなかった。VNA ではいろんなことが見えてくる。