最近の自作は Aliexpress でいろいろなモジュールが安価に入手できるので、それらを組み合わせて作ることが多い。自分で基板を設計して製作するときに IC のかなりのところが SMT表面実装になり、それを使わざるを得ない。CR も SMT を使う流れになり、コンパクトに仕上がるのだが、はんだ付け苦労する。クリームはんだを基板に塗り、部品をマウントすれば、あとは写真のようなホットエアガンで熱して半田付けする。
パーツを正確にマウントできれば、比較的簡単に半田付けできる。つまり、いかに正確にセットできるかどうかが肝となる。ピンセットも逆作用の物などいろいろ取り揃えている。
もともとがそんなに器用でなく、年をとって老眼も進み、ピンセットで部品をセットするにも手がふるえたりして大変である。一枚作ると肩こりがひどい。
以前にも作ろうとしたのだが、パーツをきれいに配置する Pick & Place の TOOL を再度計画した。ネットを検索するとかなり自動で動作するものの記事が多い、手動の物でも重厚なものが多いが、写真のように単純に真空ポンプで部品をつまんで置くタイプにする。
www.youtube.comスペックとしては、
・なるべくシンプルに一体型
・取り扱える基板の大きさは 100mm×150mm 程度
・カメラの映像を見ながらの手動操作
など。
主要な部品は、スムーズに動くスライドレール、吸い取りの真空ポンプ、小さなカメラなどが必要になる。
最初に計画したとき、XY軸のスライドレールには、当初ホームセンターで入手できる、引き出し用のものが使えるのではと思い試してみた。動きなどは問題ないのだが、部品の取り付けに難があり、CNC に使われているものを Aliexpress から購入、送料を含めると 1本あたり 1,200 円くらい。
SMT 部品を Pick して Place するパーツには、専用のものもあるが 0.9mm のシャープペンシルで代用する。吸引用の真空ポンプは前回のときには良くわからずに AMAZON で浮き輪を膨らますものを購入して実験したが大きすぎて扱いにくかったので、 Aliexpress から購入した。12V 動作で 一個 300 円というところ。
確認カメラは直径 7mm の細身の ENDSCOPE を購入。AMAZON でも 1000円くらいで入手できる。
150mm × 200mm のアルミ板に取り付けて XY軸を作り、以前に製作したパーツを取り付けて納まりを確認。なかなかスムーズに動く。
これにカメラを取り付けてどのように見えるのかを確認する。あと吸引ポンプの置き位置など。
並行して吸引ポンプと Pickup ユニットをつなぐパイプ、位置を保持するバネなどを MISUMI 発注した。