沖縄から「ムーチー」が届く

沖縄の「ムーチー」が届いた。那覇市に在住している高校時代からの友人夫妻が送ってくれたもの。「ムーチー」は餅のことで、 方言でサンニン と呼ぶ月桃の葉にもち米を挽いたものをくるんで蒸しあげたもの。

今年は2月1日が旧正月にあたる。かなり規模は小さくなったとはいえ、沖縄では他の東アジアの国々と同様に旧正月を祝う。「ムーチー」を旧正月の前に作って食べる習慣がある。

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こちらでは餅と言えばもち米を蒸してついたものであるが、沖縄ではもち米を挽いてこねて蒸したものが一般的。中身はこんな風になっていた。

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以前は何も入れない白いものと黒砂糖を入れた黒いものというかんじだったが、最近ではこのように、むらさき芋と黒糖の味付けになったようだ。開けるとサンニンの良い香りがプンとして素朴な味がなつかしい。

包み紙を見ると那覇市の公設市場のお店である。この古臭さもなんとも言えない。「水上店舗内」という標記、このあたりの一角で50年ほど前まで母は小さなお店をしていて私を大学まで出してくれた。

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いろいろなことが思い起こされる。一か月ほど前は、春になれば沖縄に行けると思っていたのにコロナは収まりそうもない。