沖縄北部の旅 1

先日、沖縄北部の旅行。
いつもの、妻による旅の記録。

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 南のほうに行きたいと台湾の高雄に行くはずが満杯で、行先を沖縄に変更。
2019年3月6日、我々は花粉漂う羽田を出発、気流の悪いところで飛行機が揺れるたびに女子高生修学旅行組の黄色い悲鳴を聞きながらなんとか那覇空港にたどり着いていた。

今回は北部観光、12時50分名護ターミナル行きのバスに乗る。路線バスなので通るのは混雑する国際通り。このあたりなら渋滞も楽しい。首里城なんぞより、ずーーーーーーっと那覇の象徴!である公設市場の入り口にドンキホーテが出来ているのを発見したり。はす向かいにあった三越はとっくに撤退していて、現在那覇に残っているデパートはリウボウのみか。

 人を載せたり下ろしたりしながら58号線を北へ。海岸線にはリゾートホテルが立ち並ぶ。58号線の反対側には様々なカフェやレストランが競い合う。色々試してみたい
ところだがそれをやるなら盛大な日焼けをしたうえで、20kg太るつもりで1年くらい住まないといけない。←それでも心は揺らぐ

 那覇浦添、宜野湾ときて北谷(ちゃたん)のアメリカンビレッジを通る。ここには一昨年泊まった。エイサー大会を見に行ったのだが、台風の中観覧車に乗ってみたりドクターフィッシュを体験したり、コミュニティバスに乗ってみたりという滞在だった。
 この中で何が一番面白かったかと言えばコミュニティバスで、民家のありようとか庭に植えられているものとかが何とも言えず楽しくて。これだから沖縄はサイテーで、帰ってくるなり、また行きたくなる。路地の全てをクリアしたくなるのである。
 
  それはともかく、道を挟んで反対側にはアメリカ軍の陸軍病院が見えた。一番上の階まで救急車のまんま上がっていくことができるのだと30年も前に聞いたことがある。便利なのか野蛮なのか、今でもわからない。

 嘉手納(かでな)、読谷村(よみたんそん)、を通って恩納村(おんなそん)に入る。
恩納村の道の駅はその名も「おんなの駅」だった。これは絶対おかしいと思うが、間違っていると言っていいのかどうかがわからない。この名前で「寄ってみようよ!」
となるのだろうか。誰が考えて、誰が許可を出したのか顔を見たい。
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 その恩納村でバスを下車、レンタカーの事務所に行く。空港から中部あたりまでの車の運転が大変そうなので、ここまで来れば運転は容易なはず。事務所はバス停から近く、借りるのも返すのも、多分ここが一番便利。それにしても、沖縄随一のリゾート地の恩納村は遠い、それは路線バスに乗ったからで、実は空港直通特急バスが同じバス停にとまってくれることが判明、さすが恩納村

 軽なのだが、実家の母のとはすこし勝手が違う車を運転して立ち寄ったのは御菓子御殿だった。別に恩納村まで来なくてもお菓子御殿の店舗はいくらでもあるが、ここが本店だからである。ここの紅イモのタルトは有名になりすぎて、日本国中、沖縄物産展となれば必ず並ぶ。はず。
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 店内に入ると外国人含めてお客は多く、盛大な試食がふるまわれていた。一服
するかというわけで、よせばいいのに氷ぜんざいを注文してしまう。上に乗っかった
アイスクリームがいやに大きい。氷の下に隠れている煮豆がこってりと多く、異常に
うまい。ぬかった。やめるにやめられなかった。
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 恩納村を北上、金武町宜野座を通り、名護市をかすめて今帰仁(なきじん)にある
ホテルを目指す。途中、沖縄フルーツらんどだのなごパイナップルパークだのがあり、
パイナップルパークではパイナップル食べ放題だとのこと。多分そのパイナップルは
現地で食べる醍醐味として果汁でびしょびしょになるほど熟しているはず・・・。
 
 ホテルに到着したのは5時すぎだった。ブエナビスタという名前でもうちょっといいのを想像していたが、ビジネスホテルっぽい。だが、大浴場があった。温泉でないことは確実だが、広ければなんでもいい。二人利用なのに、トリプルの部屋をもらえたので、こちらも広く使えた。

 一休みして村でも見てまわろうかとロビーに降りる。毛糸の帽子をかぶったアジアの
客が一人座っていた。これからどこをどうまわるのか知らないが、風が強い沖縄でニットはあまり意味がない。必要なのは風を防いでくれるものなのである。同様にしてつばの広い帽子にはゴムとか紐をつけておかないといけない。ダサいもへったくれもない。5分でぶっ飛んで行方不明になってしまうからである。

 外に出る。隣はなぜかダチョウ園だった。レストランが併設され、ダチョウそばとか
ステーキ、目玉焼きとか書いてある。日本で初めて飼育に成功したとあるが、動物園の存在を思えばそこは「飼育」ではなく、「繁殖」と書くべきなのでは??というか、動物園のダチョウは繁殖に成功してるのか?採れた卵はどうしているんだろう。

 ホテルの人によると、今帰仁(なきじん)は何もないのがいいのだそうである。だが村をまわってみれば電灯を沢山括り付けた畑があり、電照菊を初めて見ることができた。もっとも沖縄なんだから、3月でもダリアだのヒマワリだのツツジだのが咲いており、
庭木はクロトンやコルジリネである。何もないんじゃなくて、何を見出せるかが試されているのだ。多分。ほかにどう言えってか。
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 フクギの防風林に囲まれた昔風の農家・民家を横目にに見つつ歩く。途中、居酒屋発見。毎晩ホテルで食べるのはイヤだと思っていたので救われた気持ちになったが、閉まっていた。

 ホテルに帰り、広々と入浴、夕食は7時、ホテルのレストランというか居酒屋っぽい
ところで。生け簀の魚を使ったお刺身が安いので注文、お店の女の子が網もってすくいに行くが、逃げられてばかりでいっかな捕まえられないのが見物できる。よくみると
生け簀の魚は来たときには5匹いたが、今は3匹ほどだ。ちゃんと注文はあるらしい。皿に展開されたそれは食べると関サバに似ていて硬く、お得だった。
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