LX200-25赤道儀の動き

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自宅の2Fにスライディングルーフの観測室を造って、本格的な観測の準備をしている。
実際にST-7CCDカメラで撮影すると、振動が目立つ。ひとつには、架台が弱いこと、据付も完全ではないこと、もうひとつは、家が木造のため、震動することがあるようだ。
このことは、このような観測室にしようと思ったときから織り込み済みである。このようななかでもできる観測をやろうと考えたのだから。

架台を補強、作り直しにあたって、振動がどの程度のものなのか、定量的な的なデータを収集することにした。25秒間隔で、撮った画像から、CCD上の星像の位置を測定、プロットしたのが、上の図である。測定には、すばる画像処理ソフト マカリを使用した。

±20ピクセルのブレを持ちながら、周期性をもって移動していくのがわかる。EXCELで直線補完をしてみたが、このラインは、極軸のずれによるものだろう。周期性は、ピリオディックモーションと言うことになろうか。f=2500mmであるから、振動全体としては、±10秒くらいあると考えてよいだろう。架台を強化して改善する指標が、この数値ということになる。

この数値がどこまで改善できるのか、あるいは、レデューサーなどでfを短くして、相対的にこの影響を少なくするかたちで構成するかということになる。いまの架台の構造は、極軸を合せるのも簡単には出来ない構造なので、このへんをもう少し改善してからになろうか。