クレジットカード、現金など

アメリカカード社会だと聞いていたのだが、これほどまでとは思わなかった。何でもカードで支払っている。カフェテリアで食事をするときにも、学校の授業料を払うのもすべて、カードである。小額の支払いでも全く問題ない。日本では、3000円以上くらいの支払いでないとカードで支払うのがためらわれるのだが、ここでは$3(300円)のサンドウィッチでもOKである。店によってちがうのだが、$50まではサインが不要である。サインもスーパーなどでは、手書入力端末で行うので、単に本人が書いたということで照合というレベルではない。だから、無くしたり、盗難にあったりすると不正使用は防げないのではないかと思う。

学内では、学生証・身分証明書 兼プリペイドカードになっている「Carolina Card 」というのをみんな持っており、それにチャージして使っている。学生はクレジットカードをもてなかったりするので、このカードを使って、食事をしたり、図書館で1枚¢10のプリント・コピー機の支払いをしたり、寮の洗濯機を動かすコインの代わりに使ったりしている。大学の周りのいくつかのお店でも使えるようになっている。また、学生や職員だけではなく、その配偶者などにも発行しており、実際に小さな子供づれの女の人が使っているのをみたことがある。

スーパーなどで、たまに現金で買う人を見かけるが、たいていは与信能力のない貧乏そうな人か、外国人で、つまりはカードがもてない人たちだ。大家さんをはじめ、いろいろなアメリカ人に、どのようなときに現金で支払うのかと聞いたのだが、現金は全く使わないとのことであった。タクシーでは現金支払いときいていたのだが、ほとんどカードでOKのようである。市内バスではコインが必要とのことであるが、そもそもバスがまったく走っていない。私自身、現金を使用したのはボーリング場でゲームマシンで遊んだときにコインを使用したときと家賃の支払いだけである。

部屋を借りることになって、家賃の支払いに現金が必要になった。アメリカではこのような支払いにはパーソナルチェックを使うようだ。成田空港で時間がなかったため、ドルの現金を$100くらいしか持ってこなかった。いざとなれば、どこでも両替できるだろうと考えていた。
市内にある4つの銀行のうち一つは両替自体をやっておらず、残りは、口座がないとできないとのこと。マネーロンダリングの関連だと思うが、困ってしまった。利息は高いが、日本のクレジットカードのキャッシュサービスを利用するしかないのか、と思っていたら、学校の日本人スタッフのかたが、口座を持っている銀行に同伴してくれて両替することができた。先日、残りの滞在期間分の家賃を現金で支払ったが、この間の生活もカードだけでやっていけそうである。