天文台の一般公開に行ってきた

ちょっと日付が前後するのだが、先週の天文台の一般公開に行ってきた。大学内のMelton Observatory は普段、教養の天文学の講義の実習に使われているのだが毎週月曜日に一般公開を行っている。先週の月曜日は、からりと晴れて、ここColumbiaにつきものの夕立の心配もなかった。
公開は20時30分からなのだが、20時ごろに到着すると、すでにドームのスリットが開いていて、他の望遠鏡もセットされていた。
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公開を担当するのは、ボランティアの学生たち、ドームの周りのベランダにセレストロンを設置している。これは、西側のチーム。
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南側には、40cmのセレストロン赤道儀がスタンバイ。
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北東側にもこのように、セレストロンの20cmがスタンバイ。
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ご覧のように、ドームを取り囲むように、10個のMEADE の赤道儀スーパーウェッジが取り付けられている。LX200が登場したころに、実習用に、どこでも観測できるように取り付けられたのだろうか。
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こんな感じで、西側の望遠鏡では金星をメインに、南側では土星を、北東側の望遠鏡では、アルビレオなどの二重星や星団などを見せてくれた。
担当する学生たちは、あまり、望遠鏡の操作に慣れていないらしく、なかなか導入できなかったりしていた。おもわず、代わりましょうかと言いたかった。
観客のみなさんは、いろいろで子供連れの家族もたくさん来ていた。天文台は大学の学生会館の通りにあるので、わいわいやっているのを見て、上がってくる人も多かった。金星は13夜の月の形をしていたのだが、高度が低いのと明るすぎていまいち形がわかりにくかったので、ふーんという感想であった。もうすこし三日月だったら良かったのかもしれない。
土星は40cmの望遠鏡で見せており、倍率も高くしてあり、とてもクリアに見えたので、みんなは一様に「 おーまいがっー 」の歓声をあげていた。

ドーム内の古い望遠鏡は、ミラーなどは戻ってきたようだが、まだ調整中らしく、いろいろ操作していたのだが、結局、見ることはできなかった。いくつかの写真を紹介。
大きな目盛環が時代を感じさせる。
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接眼部は、クレイフォードタイプに換装してある。
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ガイド鏡(?)・サブスコープはExplore Scientific の120mm ED 屈折鏡。
現在はカセグレン式なのだが、もとがニュートン式なので鏡筒が長い。
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赤径・赤緯ともステッピングモータ駆動に換装してあった。
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ドームの駆動モーター、だいぶ古いようだが、わりと軽快に動いていた。望遠鏡とは連動していない。箱はGMTと恒星時を表示。
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そんなわけで、さまざまに現役でやっていこうとしている天文台であった。