LX200 Key Pad 切替共用器を作る

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昨年末に故障した、LX200 Key Padの修理にとりかかっている。パネルの照明用のLEDがひっかかって、簡単にははずれなかったのだが、開けてみると、こんな感じ。
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使われているICを確認したら、回路図では、74HC166となっているが、実際は74HCT166であった。公開されているほかの回路図を確認したら、74LS166が使われているのもある。バージョンにより違うのだろうか。

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それよりも問題なのは、故障していると思われるICが写真のようにKeyパネルのコネクタの下にあり、簡単には交換できそうもないことだ。

秋葉原でICを売るお店が昨日土曜日から営業を始めたので、ICを買いに行って来た。同じICの74HCT166はどこにもなく、結局、LSとHCを各1個ずつ買ってきた。それぞれ100円程度。
IC交換には、もうすこし手順など検討が必要であり、TOOLも用意しなければならない。

故障しているKey Padは使えないことはないのだが、このままでは、Alignmentなどのときに不便なので、Key Padを切り替えて共用できるようにしてみた。
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4本の信号線を切り替えるのSWが手物にあったので単純に、ワンプッシュSWでラインを切り替えるだけのものである。電源ラインは、なんらかの理由で回り込みが発生しないように、ダイオードで分離してある。また、接続使用している望遠鏡をLED表示する。
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使用するのは、こんな感じ。それぞれの望遠鏡からKey Padケーブルを接続、押しボタンSWで選択する。

このSWは、ロータリーSWと違って中点になって両方が接続されることがないので、実際に使用してみると、あまり問題はないようだ。表示のデータは望遠鏡側が持っているので、切り替えても、それぞれのデータを表示する。しかし、望遠鏡を動かすSlew、Guideなどの速度データ、はKey Pad側が保持しているので、引き継がれない。そこだけは注意が必要。
修理完了まで、しばらくは、これでやってみる。