不調のLX200-25、観測を優先させるため、故障修理は後回しにして、先日まで動かしていた、正常動作のLX200-20のRAベースと換装することにした。
このような、簡易の台座を用意して、
正常動作している、LX200-20の鏡筒・フォークアームをはずして、このように一時退避させる。木製台座へは、木ネジで固定。
このあと、不調のLX200-25の鏡筒・フォークをはずして、再組立、架台にのせることができた。
同様な修理を試みる人は、そうそういないと思うが、この作業には、フォークアームの取り付けネジを取り外すために、3/16インチの、多少長めのHEXレンチが必要である。
昨晩、晴天にめぐまれたので、動作を確認。
キャリブレーションの結果は、このとおりであったが、
4時間ほど試験観測をした結果、なんとか3秒以内というところか。極端に変な動作をするところは無い。バランスや極軸などの精密調整が済んでいないのだが、なんとか使えそう。
もともと、交換したLX200-20は、観測後に電源を切り忘れたりして、朝になったら望遠鏡が下を向いていた、などということが何度もあったもの。ついにはRAのモータードライバICが壊れてしまい、ドライバIC L2724が入手できずに、等価回路を参考に、PowerOPamp LM675 2個を使ってようやく修理したもの。「正常動作」と言いつつ、さほど素性の良いものではない。
今回、換装するにあたって、はんだ付けなどの劣化がないか確認と、ファームウェアVer.3.4のROMデータ吸出しのため、開腹してみた。本来は、DEC・RAのモータードライバICが2個並んでいるはずだが、配線を引き出し、左上のアルミブロックに実装した、等価IC基板へ接続している。
残った、不調のRAベースはゆっくりと調査・修理することに。いつになるか、修理できるかわからないが。