MLA48プロジェクトのミーティング

昨日、長津田でのMLA48プロジェクトミーティングに出席してきた。このMLA48プロジェクトは、CQ誌にアンテナの電磁界解析の記事を多く書いているJG1UNE 小暮さんらが中心になってすすめている。MLA(マグネチックループアンテナ)の解析、製作、普及をはかろうとするプロジェクトである。

以前からMLAに興味があり、試作したこともあるが、完成を見なかった。測定環境が十分で無かったことがことが原因だろう。このアンテナは精度、分解能の良い測定器がないと難しいと思う。

ミーティングでは、JG1UNE 小暮さんのMLAを運用した際のコモンモード電流によるRFCの発熱解析とMLA製作報告3件の発表があった。直径1mの新MLA、7MHz折りたたみ式MLAなど。私は、自転車のアルミホイールを使ったMLAの試作報告を行った。
全体の形は、こんな感じ。
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ステッピングモーターでバリコンを回してコントロールする同調部分はこんな感じ。
イメージ 2

この写真の状態で、16~42Mhzまでチューニングできる。データをとってみると、アンテナとして機能していることは間違いないが、最良点をさがしあてていない。
さらに、
・周波数範囲が広すぎて制御しにくい
・ギア付ステップモータのバックラッシュが大きすぎて周波数のコントロール・再現性に問題がある
などがあるので、
・バリコンにコンデンサをパラに付けて1~2バンドをカバーするようにする
ステッピングモーターをステップ数の多いものと交換して直ドライブにする
・同調回路部分をケースに入れて外に出して運用できるようにする
つまるところ、実際にちゃんと動くアンテナを作って、HAMフェアに展示しようかと思う。

ミーティングのあとは、例によって懇親会。ビールを飲みながら、アンテナ近傍の電磁界の話やら、バリコンの精密加工の話やら、測定器のノウハウなど様々な話題が飛び交った会でした。