今朝になって、杭州名物の「面」をいただく。ホテルの朝食の間で、あちこちで食べているのを見て気になっていた。面のコーナーには様々な野菜と何種類かの面があり、それを選んでザルに好きなだけとって渡すと、調理してもらえるシステムになっていた。温かいスープが、ありがたく美味しい。いやに美味しい。味噌汁もゴハンもあるのだけど、ここまで来てムリに食べることもなし、それはともかくこの面、今までの地元メシの中で一番美味しかった気がする？？いや、火山石の鍋汁も中々だったし、タケノコと豚肉の煮物も素晴らしいお味だったし。
ホテルは１２時までいられるし、空港行きのバスは１１時に乗ればよいので、のんびり荷造り。次の旅行のためにとホテルのアメニティを確認してみたら、ジャスミンの写真の歯磨き粉があったので、面白そう！と持ち帰ることにした。夫によれば、ジャスミン・ティーのような香りが口中に広がり、良かったとのこと。次があれば、お土産としてカルフールで大きいのを買ってもいいかもしれない。
ホテルのロビーには、日本人担当の人がいた。彼によれば、郊外の地下鉄駅周辺には何もないとのことで、普通の生活は駅の北側にあるが、日本人は行かない方がいいとのこと。普通の人々の普通の生活をのぞき見る簡単な方法としては、降りない限りは２元で済む、なるべく長距離の路線バス（ＫＩＳＳと書かれているのがソレらしい）に乗り、バスの中から見るのが得策だとのこと。確かに、ムリして危ない橋を渡る必要はない。
ホテルの前に空港へのシャトルバスが到着するので、かなり便利。なはずだったが、この日は杭州駅で乗り換えなければならず、せっかく積んだ荷物も積みなおし。３０階くらいの高さのベランダでひるがえるフトンとも今日でお別れだなあと外を見る。そうそう、日本人担当の人によれば、道を歩くときは車道側をなるべく歩くべきで、上から看板が落ちてくることもあるらしい。もっとも、車道には寄りすぎても電動バイクが後ろから静々と音もなく迫ってくる危険もあるから、四方八方、気を配ることになる。・・・というか、ここまでくれば「運」だよね！
杭州の空港の売店には、これといった品物がなかった。出国審査を通る前に見たお土産屋では片足１本分の中国ハムを売っていて、見るのは楽しかったが、これを買っても日本の税関で没収されるはず。私的にはお土産は十分買ったし、化粧品の類は成田で調達してあるし、ここでバタバタする必要はなかった。が、出来ればバタバタしたくなるほどの品揃えで迎え撃って欲しい！！
飛行機には空席が多々あり、夫と別々の窓際に座る。往路は左、復路も左の座席で完璧に景色を味わえた。眼下には水路に囲まれて浮かんでいるように見える住宅街が続き、やがて船が浮かぶ黄土色の河に出た。濁った河は延々と続き、いくらなんでももう海だろうと思ったら風力発電の施設が見え、長い長い、行く先が見えないほど長い橋が見え、てことはまだ河の上なのかとあきれた。
予定より早く成田に到着したら、「ＹＯＵは何しに日本へ」の取材チームがいた。
ＡＮＡの機内は殆ど中国人だった。東京のガイドブックを持った、若い男女もいた。ハテ、この人達は何故日本になど行くのだろうかと不思議になった。こう思ってしまうのがちょっと貧乏臭いのだが、日本なんて物価が高いばかりではないのかと。話は逆で、機内に座っているのは日本の物価を気にしない人々なのである。荷物を預ける時、カラらしきスーツケースを預ける人もいたではないか！
これが進化するとＴＶで見た中国人観光客みたいになるわけで。つまり、「もう買い物なぞしなくていい、日本できれいな空気を吸い、大事に扱ってもらってのんびりとするだけで十分なんです。」という・・・。私にはムリ！買い物大好きだし！
絹物街で選んだお土産は、好評を博した。「こういうのは、何枚あってもいいんですよ～！」と。それは、何枚あってもうれしくないものと闘った結果なのだが。ところで、道を歩いている人々は誰もそんなものを使っていなかった。ただ一人、ホテルの朝食のときに見たきり。帰ってから、電車内で同じようなストールを巻いてる人を見つけたが、「それは中国の絹物街で買った、やっすい、いえ、とてもお得なヤツですよね！？」と聞けるわけもない。（それが頂戴物とか日本で購入したものだとしたら大惨事になる・・・）もしも私がそれを巻いてるときにそう話しかけてくれる人がいたら、その人とは友達になれると思うのだけど。
そんなこんなで、この旅行記は、やっとお終い。
夫には「長すぎ！」と言われたが、「思い出になるからいーじゃん。」で通した。「情報というものが殆どない。」とも言われたが、今使える情報なんて明日には変わっちゃってるよ多分、今現在の概ねの状況だけでよろしい、情報は、入るならデパートのトイレにしろ！あと、小銭を用意する必要はない！ティッシュは忘れず持って行け！とこれだけで十分だろう、と。あと、ダイエットしてからパスポート写真はとろうね、ってとこか。
ここまでおつきあいくださった皆様、ありがとうございました。
