小さい赤道儀製作 VIXEN赤径体を使う

ヤフオクの望遠鏡のところを見ていたら、VIXEN SUPER POLARIS の赤径体が出ているのに目が留まった。SUPER POLARIS は、大昔に誠報社のジャンク市かなにかで入手して、ステッピングモータードライバを自作して使ったことがある。自動導入などの実験をした後、ヤフオクで売ってしまった。多少、素性は知っているので、落札した。調べてみたら、比較的美品ではあったが相場よりもちょっと高く落札したようだ。

入手した赤径体に上に、赤緯部分は、この小さい赤道儀シリーズで採用している、ウォームギアユニット乗せた。赤径側は、手持ちのNEMA17のモーターとりつけて、スペースがあうようにM0.8の平ギアを選択、歯数比 60:30 となった。写真は仮組してみたところ。

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旋盤などの工作機械も持っているが、最近はなるべく加工を最小限にするように、パーツは市販品さがす。

モーターのマウントは、Aitendo から。WEB上では品切れとなっているが、お店にあったのはこれ、250円。秋月販売しているものも使えそう。
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ギアは前述のとおり、小原歯車のモジュール0.8、歯数60と30のものをMONOTAROから購入、合わせて1,800円くらい。
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入手したのは、SUPER POLARIS の赤径体のみで、三脚の金具などはない。そのままアルミ板などにネジで留めても良いと思うが、重心の位置がずれているので工夫がいる。ベース部分の寸法は60mmなので、これに合うような金具をさがして、これにたどりつく。
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溶接フランジと呼ばれるもので、鉄製、厚さ14mm、中心穴の径が61.1mmとのこと。すこし、大きいが厚手のアルミテープを巻いて調節することに。多く使われる標準品なので、MONOTAROから安価(一個400円)に入手できる。

すこしトップヘビーになっているが、こんな形で、使えそう。
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三脚に載せるか、あるいは先行の小さい赤道儀を設置した単管ポールの上に設置できるかどうか。せっかく方位・高度の極軸調整機構があるので、それが活かせるようにするにはもうすこし加工が必要。

製作して気がついたのだが、この VIXEN Super Polaris に使われているネジは、インチピッチであった。赤緯体を留めるところは、1/4インチ(いわゆるカメラネジ)、ベースを下から留めるネジは、3/8インチとなっている。
日本で設計・製作されたはずなのに、どうしてこのようなことになっているのだろうか。アメリカ向けにたくさん輸出されていたようなので、それ念頭においてのことなのだろうか。