HAMフェア2018 雑感

今年もHAMフェアは、MLA48アンテナ研究会とHD 電波ホットスポット探検隊の合同ブースに参加。今年、私のアンテナ関連の新作は無いので、以前にも展示した自転車のリムを使った、14Mhz MLAを展示した。
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合同の電波ホットスポット探検隊の高感度ゲルマラジオの力作群も合わせて、相変わらず、コアな展示となった。
ちなみに、お向かいのブースは、JLRS(Japan Ladies Radio Society)
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入れ替わり立ち代り写真を撮りにぎわっている。インスタ映えしますね。

HDのブースの隅に、Maker Faire にも出品した、原石水晶発振器を使ったニキシー管時計も展示した。
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前日の準備のとき、DCアダプタが故障して、うまく確認ができなかった。初日、DCアダプタを交換し電源を入れたら、ニキシー管ドライブの高圧DC-DCが故障して、表示が出ない。やむなく、原石水晶発振器の周波数をカウンタで見せるデモのみとなった。翌日、予備の高圧電源ユニットに交換して、正常に展示することができた。

HAMフェアはMaker Faireに比べて、来場者の平均年齢が圧倒的に高い。また、展示ブースも物販が多く、純粋に研究の成果(?)を展示するところは、少ない。来場者の多くは、同窓会のような雰囲気で生存確認をするか、ジャンク品など何かを安く仕入れようということになる。
そのような雰囲気が支配的なのか、ブースを訪れて、原石水晶発振器を見ても、好奇心が Maker Faire に比べて、ずいぶんと薄い感じがした。来場者は無線趣味としていて、エレクトロニクスに興味を持っているかと思うのに食いつきが悪い。ブースに来ても展示品をじーっと見るだけの人が多く、質問も少ない。

今、アマチュア無線をやる人は昔からやっていた人たちがそのまま年を取った、ということで会場は年寄りばかりである。表情をみると、みんなむつかしそうな顔をしたり、どうかすると不機嫌な、口をへの字にむすんだ顔をしている。自分の趣味のイベントに参加しているのだから、にこにことは言わないまでも、穏やかな表情を見せて欲しいものだ。この人たちは、マイクを通じて交信するときには、にこやかな顔になるのだろうか? 人のふり見て我ふり直せ、ということで自分も大いに気をつけなければと思った。

と、まあ、あんまりクーラーの効いていない中、かなりのところ立ちっぱなしで汗だくの2日間であった。戦利品(?)はというと、
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人工水晶の原石をもう一本、先輩が持ってきてくれた。展示したものよりも少し短く時代が古いのだろうと思うが、まったくキズの無い美品である。

もう一つはコリンズの周波数 8.0KHz の水晶発振子。秋葉原にあるマイクロパワー研究所 代表の高橋さんからいただいた。発振させると、周波数が可聴範囲なのでちゃんと聞こえるらしい。氏の販売品を含む水晶コレクションでも紹介されている。水晶発振の探求は、もう少し続きそうである。