PlutoSDR で中国の小形衛星の電波を受信

先日購入した PlutoSDR で中国の小形衛星の電波を受信してみた。2015年に打ち上げられた XW-2のシリーズで XW-2A~F(CAS-3A~F) 4台軌道にある。衛星の詳細なところを知りたいと検索しても、中国のページはヒットせず、なぜかAMSAT-UKのページしかひっかからない。毎日、16~17時ごろに日本の上空を通過する軌道のなので、アクセスしやすい。そして、ダウンリンク周波数が144Mhz帯であり、Rymansat 0号機と同じなので、受信のテストというところもある。

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アンテナは、MOXONターンスタイルとした。このタイプは、日本では、ほとんど知られていないようだが、海外では、こんな感じでそれなりに使用されている。分解して持ち運べるように、SMAコネクターを多用している。

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画像は、先日 XW-2B のダウンリンクを受信したもので、CW ビーコン  145.725MHz あたりを拡大している。衛星が運動してドップラー効果により、周波数が変化していく様子も見える。
モールス信号で送られてきたテレメトリ信号は、
BJ1SC DHF XW2 XW2 AAA RTR RTU RKN RUV →続く

資料にしたがって解読すると、

BJ1SC 衛星のコールサイン
DFH Start Identifier
WX2 Start Identifier
WX2 Start Identifier
AAA この信号がテレメトリであることを示す
RTR=101 衛星モード CW Beacon + Telemetry + Linear Transponder
RTU=120 電源電圧 12.0V
RKN=179 電流 179mA
RUV=123 DC/DCコンバーター電圧 3.79V

となっている。

AMSAT-UKのページによるとこの XW-2Cの CW Beacon の出力は 50mW とのこと。Rymansat 0号機のCW Beacon の出力は100mWの予定なので、予定通り、アンテナが展開して動作すれば、軌道が低いこともあいまって、もう少し強く受信できるだろう。ともあれ、この MOXON ターンスタイルと PlutoSDR の組み合わせで受信できそうなことはわかった。

明日から、種子島へ移動して、「こうのとり(Rymansat 0号機が積み込まれている)」HⅡAロケットの打ち上げを見に行く。