ステッピングモーター 28BYJ-48 のバックラッシュを測る

前回、バタフライバリコンを自作して MLA(マグネチックループアンテナ)を製作した。新たに MLA48 のメンバーが製作したバタフライバリコンを使って Patterson タイプの MLA を製作することになった。

バリコンアセンブリはこんな感じで、前回と大きく違うのはバリコンの駆動モーターである。

前回と同様にステッピングモーターで駆動することに変わりは無いが、モーターに 安価で小型の 28BYJ-48 を使用することにした。64 Step/Rev のモーターにギアダウンして2相励磁で 2048 Step/Rev として使える。AMAZON では 1個 300円ほどで買える。

 

前回製作した MLA では、モーターはバリコン軸に直結なので、回転方向を変えた時の遊びバックラッシュはない。このモーター 28BYJ-48 はギアを使っているのでバックラッシュがあり、同調・マッチングの調整がやりにくい。前回の MLA と同様にリモートチューニングにして、バリコンの位置を手元操作BOX に表示するのだが、バックラッシュがあると、その位置が再現性のないものとなってしまう。

CNC マシンなどではソフト処理でバックラッシュを補正することが行われており、今回の MLA のバリコン駆動ソフトでも対応するため、バックラッシュがどの程度あるか測定してみる。

 

測定の方法は、

 ・モータを時計回りに回し、確実に1ステップずつ動く位置で止める。

 ・反時計回りの駆動パルスを入れて、何ステップ目でモーターが動くかを確認して

  1ステップずつ動く位置で止める。

 ・再度時計回りに駆動してモーターが動き出すステップ数をカウントする。

 ・これを何度か繰り返して平均値を求める。

モーターは2相励磁のときには 0.18 °/ Step と小さすぎて分かりにくいので、図のようにモーターの軸にレーザーポインタを固定して、その光を3メートルほど離れた壁にあてて、動きを拡大して見ることにした。

測定の様子はこの通り、レーザーポインタをモータの軸に固定し、ESP32 ボードでパソコンからのコマンドで1ステップずつ動くように Arduino でスケッチを書いた。

レーザーポインタの光はこのように壁に投射される。動きが分かるように EXCEL で格子を作って張り付けた。

上記の実験を行い、結果、2相励磁(0.18°/Step)では 15 Step、1-2 相励磁(0.9°/Step)では 30 Step となった。

ということで、バリコンを駆動する際、モーターをこれまでと反対方向に回すときには、それぞれの Step 数を補正して表示することで正確な位置に再現できそうである。

このための駆動ソフトは、様々なケース、電源ON 時にどうするかなどを考えると、ちょっとめんどくさいものとなるが、やってみる価値はある。

バタフライバリコンを自作して MLA を作る

コア給電の本棚 MLA(マグネチックループアンテナ)が比較的うまく行ったので、このような Desktop タイプの MLA を製作実験中。

ループは本棚 MLA と同じく 10C の同軸ケーブルを使いループ長約 3m × 2 、直径約90cm 下側の箱にはバリコン、コアなど同調機構が入っている。

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下の箱の中身はこんなふうで、自作したバタフライバリコン、給電コア(タップ切替リレー付)、バリコンを駆動するステッピングモーターをリモートでコントロールする ESP32 ボードなど。

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室内側のコントローラーから Main/Fine のバリコンを回したり、コアのタップを切り替えることができる。

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MLA は高耐圧のバリコンが必要であるが、数十年前に製作された真空管回路用のものをヤフオクなどで入手するか、高価な真空バリコンを使うしかなかった。いろいろと自作も試みてみたが良い結果が得られなかった。

MLA48 の台湾メンバーが金型を起こして1mm のアルミ板をこんな形に打ち抜いたものを製作。

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サンプルで何組か送ってもらった。MLA48 メンバーに配布して試作してもらうことに。

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私も仮組をして放っておいたのだが、きちんと組立て MLA に仕立ててみることにしたもの。写真の右側はメインバリコン、左が容量の小さい Fine Tunig バリコンとなっている。年長組にはバンドスプレッドという言い方がポピュラーだろうか。

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アンテナの構成は本棚 MLA と同様にループの中点でコアトランスから給電するかたちとなっている。

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仮組してのざっとの特性、同調範囲は 5MHz ~ 11MHz といったところ。穴ちゅあバンドである 7MHz の特性はこのように。

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10MHzはこんなふう。すこし Q が低いようだ。

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計算によると130pF くらいのコンデンサを追加すれば 3.5Mhz まで行けそうなので、以前に実験したマイカコンデンサ 実測 115pF (写真の左側 )を取り付けてみた。

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イカ(雲母板)を銅板で挟んだもので大きいのは電子レンジに使う集成マイカで厚さが厚く値段も安い。

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ちょっと容量が足りなくてバリコンを全部入れても 3.72 MHz にしかならなかったが特性は良く実用になると思う。

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室内側リモートコントローラーからコンデンサを ON/OFF する制御を入れておけば 3.5MHz ~ 10MHz までのバンドをカバーするアンテナとなりそう。

 

 

 

妻は秋葉原へお使いに

ヨドバシカメラ」のポイントの有効期限のお知らせハガキが届いた。2,233 ポイント(2,233 円)が今月末で失効するとのこと。私たち夫婦はポイントシステムが好きではない。ポイントはオマケなので、それに振り回されないように心掛けているつもり。だから、ポイントカードは夫婦とも「ヨドバシカメラ」これのみ。理由は利率が良いから。「ヨドバシカメラ」はどこかで辻褄合わせているとは思うけど。

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残りポイントが 2,233 ポイント(2,233 円)というは微妙なところ。1000 ポイント以下だったら確実に無視していたところ。うちから都心までの往復の交通費 1300 円を使って差し引いて買うものがどんなだか、気分転換はできそう。しばらく静養を命じられている私に代わって、ポイント活用と、アンテナ製作パーツの買い物のお使いに秋葉原店へ妻に行ってもらうことにした。

駅や電車の人込みを避けて高速バスで東京駅まで行き、秋葉原にまわり、まずは本命?の「ヨドバシカメラ」、残りポイントに 2000円ほど追加して古いノートパソコン Lenovo G560E 用に 240GByte の SSD を購入。

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この ノート PC Lenovo G560E は

panarilab.hatenablog.comキーボードを交換したばかりで nanoVNA の HOST PC としてアンテナの調整など外作業で重宝している。

 

つづいて坂口電熱で絶縁碍子を調達。製作中の MLA(マグネチックループアンテナ)のループ固定に使う。ここは通販をやってくれていないので店頭でしか買えない。

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秋月ではリレー、PIN フレームなどこまごましたものを購入。すべて通販で買えるものだが現地出向なので寄ってもらった。

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小さいほうのリレー、MLA の給電コアのタップ切替用で 20個欲しかったのだが 8個しかなかったとのこと。WEB で見る通販在庫は 8000個以上というのに店頭では品切れだった。

東京駅に戻って丸の内のほうに出ているキッチンカー「グレイスレイ」

gracelei.netlify.app

でお弁当を買う。ここのお店は一昨年、新潟に遊びに行くときに見つけて購入、新幹線の中で食べておいしさにおどろいた。

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丸の内では、火・水に営業しているとのことで若い人たちがたくさん並んでいた。2カ月に一度くらい寄ってもらっているが、妻の年恰好の人はいないので顔を覚えてもらい「お久しぶりですね」と言われたらしい。妻は夕飯の準備をしなくて良いのでめいっぱい楽しんできたようだ。

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16穀米の上に左が豚肉、右は鶏肉のお肉たっぷりで塩コショウのパンチの効いた味付けのお弁当、夕飯に赤ワインを添えて二人でおいしくいただきました。

 

何故か金太郎温泉

二人で伊豆に行って日帰り温泉にも入るが、メインが実家の支援・ノルマモードなのでそうそう楽しめるわけではない。コロナの閉塞感にたまりかねて、三回目のワクチンを打った妻は富山へ一泊旅行。徒歩、バスメインの行程なので足腰の調子の悪い私はお留守番。

江戸時代の「講」は村のみんなでお金を貯めて、代表がお伊勢参りをしたり富士登山をしたりして、その話を聞いたりお土産をもらったりだったとのこと。そんな感じの、妻による旅の記録。

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 それは「大人の休日俱楽部」の手帳に移動経路を書き込むことから始まった。
「これでいいのかどうか・・」と気弱なことを言いながら「みどりの窓口」の係員に差し出す。相手は中学生に見えるくらい若い。その彼は「どれどれ」といった感じで手帖を開いた。

 彼の手によって、様々な間違いが赤字で書き加えられていった。毎回思うが、その赤字で訂正したものが欲しい。しかしそれは敵の手元に控えとしてとられてしまい、結局私のバカさの証拠として保存されることになる。

 今回の間違いは何だったかと言うに、例えば出発地を最寄り駅にしたことで、東京駅までJRで行こうとしたらものすごい迂回路となる。ゆえに出発地は東京駅でいい。
そして北陸新幹線の自由席を指定した以上、乗車時間も何も関係なく来た電車に乗ることが出来る。極めつけはどうやら私は上りと下りを間違えて記入していたらしい。

 こんなので果たして私の書いた原本がどんだけ残っているのかどうか。延々と訂正に時間がかかったが、助かることには時節柄「みどりの窓口」には誰もいない。列が出来る頃までには赤字訂正を入れられないようになりたいものだ。

 てなわけで北陸新幹線に乗った。初めてかもしれない。開業、いつからだ?
金沢にいた頃は小松から飛んだ気がするが、当時能登に住んでいた人は小松なんぞに飛行場があっても意味がないと言ってたから、当時は能登空港もなかった。

 毎回思うが、関東平野は広い。それでも大宮をすぎると窓外の風景は田んぼになり、高崎となれば雪を頂いた榛名山(スマホの位置情報で多分そうだと推測するが誰も教えちゃくれない)が見えてくる。

 その高崎を通って、今回の目的地は富山県魚津。
魚津と言えば蜃気楼、だがもちろんそれだけではない。富山湾駿河湾相模湾に次ぐ深さであり、海面にはホタルイカが怪しく光りながら回遊し、海の下にはぶりだの白エビだのはてはズワイガニまでがうろうろしている。
その富山湾に流れ込むのは霊験豊な立山連峰の水とくる。となれば何があってもおかしくない、ってここまで書いていいのか。

 実のところ雪を期待していた。北陸新幹線は長野を通って上越妙高駅から北陸に入る。だが長野の雪は大したことがなくて、天候といい、こってりとした雪景色が見えたのは上越妙高あたりのみ。やがて糸魚川に出て、左側にはてっぺんも見えない雪山が連なり、右側には日本海が見えた。美味しそう・・・?

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 もうひとつ川を渡る。何と言う川だろうと看板が出てるのを楽しみに川岸を待つ。やがて現れた看板は反対側を向いていた。スマホがそれは片貝川ですよと教えてくれた。

 

 黒部宇奈月温泉で降りる。魚津にはここから乗り換えだが富山金沢行きにはまだ時間がある。周囲をうろついてみると松桜閣と書かれた看板があったので行ってみた。案内板には初代県知事のお家だったのを誰それが譲り受けてどうこうとあり、だが冬の間はお休みで、庭だけは入っていいらしい。

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 入ってすぐどーんと大きな建物があって、何故かそれはお寺だった。その横のちっこい建物が松桜閣。雪の残る静謐な空気のなかで、暗渠でうねる用水路の水の音に取り巻く。取り残された感がある。私が。

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 やって来た「あいの風とやま鉄道」の中で私はいつも通り何か面白いものをみつけようときょろきょろと左右を見る。富山である。富山と言えば一人当たりの屋根面積日本一。実際、黒部宇奈月温泉駅の近くにも大きな家はあった。
失礼ながら母屋も4部屋くらい多すぎる気がするし、離れも二階建て。離れが息子夫婦の家だとしても、母屋の反対側に水回りを作れば十分没交渉でいけそうな家だった。

 魚津駅。駅近くの小さなショッピングセンターに行ってみた。ほんの5分で行けるそこはサンプラザ。スーパーには地元の魚や、お惣菜にはフキノトウ味噌があったがどこからもって来ているのやら、富山ではまだ出ていないでしょう。

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 結局友人へのお土産に越中名物とあった干菓子「雪渓」を買った。昆布の入ったお餅も美味い!不愛想な小さい棒きれみたいなパンも素朴に美味しかった。途中、蒲鉾屋のビルを見かける。明日、帰る前に除いてみることにした。

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 宿のお迎えのバスは3時半。マイクロバスに乗ったのは私を含め3人。途中の民家に「りんごジュースあります」の看板が見える。そう言えば下調べによればりんご農家の庭先販売が盛んだとあったっけ。てことは面白い剪定がなされている畑の樹はりんごの木ですか!!
  
 とにかく広いお風呂があるというので予約した「金太郎温泉」。行ってみたら旅館自体大きく、宴会場もあった。しかし時節柄人は少ない。そして宿泊客は専用の風呂と日帰り温泉の両方が使えることになっていて格安プランの部屋は両方近い。それ行け!!

 夕食前に入ったのは日帰り温泉の方だった。こちらはお客さんが結構いた。室内のお風呂には普通のお風呂の他、歩行湯、エステバス、寝湯、打たせ湯など色々あり、やはり広い。外のお風呂も広いのが二つある。入り口には竹で編んだ菅笠が置いてあって、いっそ泣きたい気持ち。これを被って雪の中、露天風呂に入りたかったのよおおおお!!

 夕食は例の懐石料理で、まあ普通だった。カニは入れてくれるなと希望していたが、お安いプランだったし元々入ってなかったかもしれない。お刺身には当然寒ブリがあったしこれはというほど新鮮でおいしかったが量がね・・・。筍の煮ものが出てきて、立派に小さいそれに驚くがハテこれはどこからと聞けば熊本のものだとのこと。

 早すぎる旬に文句を言うのもおかしい。というわけで例のごとく熱燗とビールで夕食は終わった。


 二日目。起きるなり宿泊客専用の風呂に。室内のお風呂の浴槽は広いのが3つ。壁には有名芸術家の九谷焼?の壁画?のでっかいのがあるがどーでもいい。お風呂は色の濃さが違うが内容がどう違うのかいまいちわからない。ほんと宴会場かよってくらいに広いお風呂場でした。お好きな方は是非。

 食事。男子の一人旅が2組、近くに座った老夫婦が窓外の田んぼを見て「何か被せてあるね。」と話している。( それは雪ですが )「あら本当だ、真っ白くてきれいですね。雪かと思いましたよ。」いやだからそれ、溶け残りの雪だから!!と心静かにつっこみを入れる。外は雨が降っている。現地温8℃で雨が降るとは聞いてないので傘はもってきていない。

 食後、雨はやんでいた。昨日のお風呂に行く。誰もいない。昨日入れなかったエステバスとやらにこわごわ入ってみた。これがすっごい勢いのジェットバスで、あと10歳年をとってたら骨を残して肉だけ持って行かれそうな勢い。堪能しました。

 魚津駅まで送ってくれるバスが走り出すとまた雨が降ってきてしかし駅のバス乗り場にはうまい具合に屋根があるのでぬれずに済んだ。尊敬する富山湾( 変な言い方だが )の魚津水族館を見ようと思ったがお休み、埋没林博物館もお休み、冬はこんなもんかと市民バスとやらに乗って道の駅ならぬ「海の駅」を目指す。座席の前には親切にも固定資産税や自動車、介護だのの納期の表が貼られていた。これはこれで便利??

 外を見ると庭木に立派な雪つりを施したこれまた横に長い豪邸が見える。アップルヒルなるショッピングセンターがあり、サンプラザより新しい。りんご農家が多いからそういう名前にしたわけか。バスは進み、今度は梨園があり、その隣はモツ鍋屋でそのまた向かいは蒲鉾会社。

 大好きな住宅展示場もあり、その名も「みら~れ」と言う。見たい!!
変な形の家もある!!見たい!!木の家だとうたっているけれど、全然そんな感じがしない家ばかり。土地の事情と今時の家の形をどうすり合わせているのか。だが見る時間があっても大迷惑以外の何ものでもないだろうなあ・・・。

 雪山を左手にバスは走る。というか、どう走ったところで雪山の景色はついて来る。
横断地下歩道の横には雪かき用のスコップが備えてあるのが見えた。やがてバスは海側に近づき、雨は降ったりやんだりを繰り返している。流石に海辺の家は大きくない
・・いや、庭がないからそう見えるだけかもしれない。近くには日本で初めてという米騒動の地があるとバスのアナウンスが教える。

 こんなところでか?と思うのは加賀百万石と数えられる米の殆どはかつて加賀藩の中にあった富山平野が稼いだものだと聞いているからだ。何があったのやら、ああ聞きたくない聞きたくない・・・。

 「海の駅」到着。お土産と少々の野菜( 冬なのであるわけがない )や漬物など、当然カニなどの魚介類に食堂もあるが人はいない。土地の人が作った粕漬けなど買ったら、あとは駅に行くためのバスを待つのみ。映画のポスターが貼ってあり魚津がロケに使われたという。

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「牛首村」ですか。普段は見ないタイプの映画だが、魚津を見た後では見てみたいようなそうでもないような。

 また雨が降り出したがそれほど強くもなく、結局傘は要らなかった。もしかして私は北陸限定の晴れ女なのだろうかと思うくらい。魚津駅ではやはり乗り換え時間があったので立派な蒲鉾屋さんを見に行った。これがまた立派な蒲鉾で!!
細工蒲鉾というべきなのか、贈答品の蒲鉾の見本品が飾られていたのである。

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 何この細工!!すごーーーーーいいいい・・・というわけで写真を撮らせてもらった。きれいだけどこんなでっかい蒲鉾どうするんですか、とは都市部の貧乏くさいヤボの思うこと。
隣近所や兄弟衆、そのまた隣近所などなど分ける相手はいくらでもいるからこそ成立しているに決まっている。私はびびって普通のを買ったが、鯛の形の小さいのもあったことだし、買えば良かったと後悔している。見せびらかせたのに!
いやまあしっぽくらいはあげるかもしれないけどな。でもその前に近所やら友人やら
一回りしないといけないし、夏場だと危ういかもしれん。

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 いったん富山駅に出て、そこから北陸新幹線で東京に帰るはずであったが、魚津から
富山に近づくほどに眺めは面白くなくなった。昔ならではのだだっ広い作りの家を見ようとしたらそりゃ無理ざんす。

 蒲鉾屋は富山駅の中のお土産屋さんにも支店はあった。誠に便利な駅で富山ブラックラーメンの店の前には沢山人が並んでいた。きときと寿司があることはわかっていたので自分も食べつつ夫にお土産を詰め合わせた。がっかりしたのは寒ブリが固くなかったことで。残念!

 お土産にお寿司ぶら提げて帰るという、昔の酔っ払いのパターンだったと思うが今時はどうなのか。保冷剤載せてもらって新幹線なので、いきなり悪くなっちゃうわけでもないだろう。
 
 そして北陸限定晴れ女の魔法は帰った途端にとけた。バスから降りて3分もたたないうちに雨が降って来たのである。一方、帰った翌日から北陸は吹雪となった。あの菅笠をかぶって露天風呂に入りたかった!
週間予報でも見てから予約すればよかったのかなーと思う。来年はそうする!!

本棚 MLA(マグネチックループアンテナ)完成形とする

製作実験中の本棚 MLA(マグネチックループアンテナ)は給電コアのタップ切替をリレーで出来るようにしたのと 7MHz の同調を容量の小さなバリコンを使ってやるような切替回路を作って一次完成形とした。

前回からの変更は

1.ループの変更

以前はループそのまま引き出してクロスする形で給電コアを挟んで反対側にクロスしてバリコンを接続していた。ループを手前でクロスして奥側にコンデンサを’接続し、手前に給電コアをはさむようにした。

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2.コアタップの切替モジュール

これまではタップをダイレクトにロータリースイッチで切替えて同軸ケーブルに引き出していたが、コアマウント基板を作ってこのようにタップをレーで切替えるようにした。

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切替制御回路について当初は TTL ロジックでトランジスタドライバを切り替えることを検討した。データセレクター SN74138 などは LOW アクティブになり、回路規模が大きくなるので Arduino NANO によるソフトロジック制御にすることにした。

タップは 12 箇所なので当初、写真の左のようにロータリーSWで切替えて 12 段階の電圧を発生させ、Arduino のアナログ Port で読み取って制御を行ってみた。切替はうまく行くが送信時にリレーが誤動作する。

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アナログ回路からの回り込みと考え、右のようにトグル SW4Bit 2進デジタル信号を生成して Arduino のデジタル Port で読み取って切替えるようにした。やはり送信時にリレーがバタつき誤動作する。Arduino の制御基板は給電コアの真上にあることもあり、影響を受けやすいのだろうか。

しかたがないので無骨に12回路ロータリーSWで直接駆動する方式にした。送信時にリレーが誤動作することは無くなったが、コアのタップ切替をやるとオリエンタルの Stepping Motor Driver の STEP や DIR のポートにノイズが入り誤動作してモーターが動いてしまう。リレーがON/OFFするときに電源を経由してスパイクノイズが発生するためだと思われる。

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というわけで最終的に逆電圧ダイオードのついたトランジスタアレイ IC の入力側を制御して切り替える方式にして、やっとまともに動くようになった。

3.バンド切替のためのリレー回路

写真の大型バリコンは 20 ~ 1100 pF でこのループとの組み合わせでは 1.5 ~ 8MHz くらいまでカバーし 7MHz ではバリコンがほとんど抜けた状態で同調する。1ステップあたりの周波数変化が大きすぎてやりにくいので容量の小さなバリコンに切り替えて High / Low Bnad 専用化した。アマチュアバンドで言えば、左のバリコンで  7MHz 、右で 1.8 MHz と 3.5MHz のバンドで運用することになる。

他にもいろいろと改良・実験したいことはあるが、いつまでたっても完成しないことになるので、いったんここで締めて一次完成形として運用することにした。

久しぶりに基板を発注

久しぶりに基板を製作、JLCPCB に発注した。中国の旧正月春節も終わり工場も本格稼働しているようだ。製作したのはこの2組の基板。変な形になっているのは、けちくさく、それぞれ複数の回路を 10cm×10cm に納まるようにパネライズしたからである。

左が ESP32 でステッピングモーターをコントロールするもの。以前にも製作したが、友人に分けたりして在庫が無くなり、また回路をバージョンアップした。

右は実験中の本棚 MLA のコア給電部タップをリレーで切替えるためのコントロール基板でコア部、リレー回路、ロジック回路などをまとめてある。

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こちらの基板には別途実験予定のコイルを作るための穴を開けてもらった。右のようにメインの ESP32 ボードとコイルスペーサーにカットする。

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こちらはコアマウントに用意した基板、このように切り分けた。コアのタップを適切に取り出すことと、それをリレーで切り替えることを想定している。

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コアのタップを出すのにはちょっと苦労した。このように巻線をひねって取り出すことも検討したが、今運用しているものは素直に全部巻いてタップを半田付けして取り出すようにしている。今回、基板にマウントして取り出す方法を試みる。

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このようにコアを置いてやるつもり。本棚 MLA に実験中のコアはだいぶ前に HAM フェアで購入したもので FT240-43 とのことだったが、もう一回り大きく FT290-43 というところだろうか。これに合わせてパターンを作ったが、新たに購入した FT240-31 コアを置いてみると基板が大きい。

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なんとか使えそうなのでこのまま実験を進めることにする。

それにしても中国の基板屋さんは安い。形状は加工できる形でデザインルールを逸脱しなければ良く、値段が基板の大きさだけで決まり 10cm × 10cm 5枚で $2 ~ $5 というところ。今回これだけお願いして送料を含めて $20 くらい。今回は発送を二番目に安い Fedex Intenational Packet でたのんで、ちょうど一週間で届き、郵便局が配達してくれた。一番安い発送方法では2週間くらいかかるので、次回以降はこれで発注することになるだろう。

 

 

 

「まんぼう」の中 伊豆へ

いろいろと妻の実家の支援のこともあり「まんぼう」の中 伊豆へ。「踊り子号」の電車の中では旗を持った添乗員の団体旅行もあるが全体的にガラガラ。でも、団体旅行が催行できるようになったのね。

お約束の伊豆熱川の 100°C の自噴泉「玉の湯温泉」元気に湯気を出している。ちなみに8号車から見るのがベスト。

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2月も下旬になったのに気温の低い日が続く。河津の桜もあまり咲いていなくて、コロナのせいもあるだろうが観光客もまばらである。

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それでも人は外に出たくて、観光に行きたくてうずうずしているようだ。下田では旅館のお迎えのバスがいつもの倍くらい駐車していた。

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南伊豆町では「みなみの桜と菜の花まつり」が開催中。ごらんのように、会場となっている菜の花畑は満開で観光客がそれなりに。

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河津の桜はまだだが南伊豆町の青野川沿いの桜はほぼ満開で見ごろ。風が強い中多くの人が写真を撮ったり散策したりしていた。

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近くの道の駅「湯の花」の駐車場も他県ナンバーの車、キャンピングカーも停まっており人出がかなりある。みかん類はそろそろ終わりで収穫貯蔵したものを出しているのだが売れ行きは良い。

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農作業、今が盛りのふきのとうを採る。うちはほとんど食べることはないのだが、都会の人には春の息吹が感じられるとして人気がある。みかん畑の足場の悪い斜面などにも多くあるので、あまり体の自由がきかない私に代わって、もっぱら妻の役目。義母が土をはらってヘタなどを取り除き袋詰めして出荷する。専用の場所に植えてあるわけではないのだが、義母がそれなりに手入れをしているので大きくふっくらとしており評判が良い。

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飼っている猫はここのところ食欲がないとのことで、すこし痩せたようだ。陽当りの良いところに連れ出して毛を櫛で梳いてやるとまったりとしてなごむ。

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みんなはホントに出たがっている。閉じ込められていることに飽き飽きしている。お金を使いたがっている。コロナが収まるか、それなりの感染者の数でも経済を回すという方向に転換すれば観光客は爆発的に増えるだろう。そう感じた日でした。