先日、中華 nanoVNA のFirmを更新して測定できる周波数を1500MHzまで拡大したのだが、キャリブレーションKITがその周波数まで使えるかどうか気になって、知人に測定してもらった。
測定してもらったのは、いずれも LOAD = 50Ω のもので、nanoVNAの付属、出所不明品(おそらくHAMフェアで購入した器機に付属していたもの)、自作品、市販のターミネイタなど。
使用した測定器は、キーサイトのHP8753 ネットワークアナライザ(30KHz~3GHz)とのことで、測定者は高周波測定に十分な技量をもった人である。それぞれのDUTのS11の値リターンロスである。結果、は以下のとおり。
1.nanoVNA付属品
2.出所不明のダミーロード
3.自作のBNCダミーロード
4.市販の50Ωターミネイタ
結果からすると、No.2 のターミネイタが一番特性が良くて、3GHzでも40dB以上を保持している。これは我が家の基準のLOADとして使えそうである。nanoVNA付属のLOADもさほど悪くはなく、Return Loss 30dB (SWR=1.06)以内を実用範囲とすると、2GHzまでOKとなり、新Firmでの測定範囲(~1500MHz)カバーしている。
No.3 自作のダミーロードは、EU1KY用に製作したもので、その測定周波数が600MHz程度までということでは、見合っているということになろうか。No.4 市販ダミーロードは以外に特性が悪い。もともと測定器用ではないと思うので、こんなもんだろうか。