アンテナローテーター 製作1

アンテナローテーターの2号機、ベースのところを木板から金属バージョンに作り変えた。木板のままでも、アンテナは合わせて1Kg程度なので強度的には問題ないと思われるのだが対候性と製作の手法を考えてのこと。この際製作についてまとめておくことにする。

いろいろと作るのが好きで、なんでも自分でやりたくて、というより外部に頼むと高いので、それなりに工具を揃えたりして作ってきた。最近、残された時間が少なくなってきたなーと感じることが多く、自分で工作したりすることを少なくして、外部に発注して製作することにした。
すでにプリント基板は、たまにCNCマシンで切削することはあるが、数年前から中国の業者に発注している。最近は

jlcpcb.comに頼んで、10cm×10cm基板5枚で$4、送料を含めて2000円くらいで、発注して10日ほどで手元に来る。かなり複雑なものでも値段に変わりはなく、仕上がりなどを含めたら自分で生基板をエッチングして作るメリットは全くない。

問題は、穴開け、切削、タップ立てなどの加工である。金属・プラ素材は

www.monotaro.comに発注してきた。アルミ板などは指定の大きさにかっとして納入してくれるサービスがあるので、それを利用してきた。あとの必要な加工は自分でやってきたが時間と手間がかかりすぎると感じるようになった。

ネットで加工してくれる業者を検索するといろいろと見つかる。その中から、

jp.misumi-ec.com

を選択した。もともと私の自作機器に使えそうなパーツなどもたくさん扱っており、

meviy.misumi-ec.com

という加工サービスがある。


だが、Misumi は個人相手の取引はしてくれない。調査したところ、個人事業主ならば会員登録できることがわかった。

jisaku-koubou.com

というわけで、個人事業主の開業届を川崎北税務署に郵送で提出して Misumi に会員登録した。

 

Misumi の加工サービス Meviy は3DCAD データでの受付となる。ケント紙に定規で描いてきたのと同じスタイルの2DCAD をずーっと使って来た身からすると3DCAD は敷居が高い。Misumi の指定ファイル形式は SolidWorks のようだが、いくつかの中間形式を受け付けてくれる。ネットで検索するとフリーで使えそうなものは

www.autodesk.co.jp

または

www.freecadweb.org

となる。
一般によく使われている Fusion360 をダウンロードしてインストール、YouTubeチュートリアルビデオを見まくり、なんとか使って発注図面を製作した。

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いまは、3Dの勘所がなんとか分かった気がするが、こんなものを描くのにゼロから始めて2日もかかった。修正の方法がなかなか分からなかったのが原因。Fusion360 は私の用途からすると「牛刀をもって鶏を割く」感は否めないが、今後、3Dプリンターのデータも作成するので使い方をマスターするのは必須だろう。

Meviy にデータをアップロードすると寸法などの様子が見える。素材の指定、穴加工の変更を行い見積額を確認することができる。

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今回はプレート素材に厚さ 3.2mm の亜鉛メッキ鋼板を指定、標準納期コースを選んで発注した。

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4日後にバリやカットしたところのの面取りをしてきれいに仕上がったのが到着した。