中華 NanoVNA

TT@北海道さんの設計による NanoVNA が中国のエンジニアにより改良されて、いくつかのところから格安で発売されている。中国版オリジナルはこの人によって開発されたものTT@北海道さん自身も良く内容を理解して製作していると述べられている。
本家販売元は TaoBao のここのようである。Aliexpressで検索すると、どのようにして製作販売しているものかはわからないが、たくさんHitする。バッテリの有無、Cal Kitの付属などいろいろとある。
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この中から、黒バージョンを比較的安価でCal Kitなどが付属、評判の良さそうなお店から購入してみた。発注して、2週間ほどで到着、こんな感じで、本体(バッテリ付)、Cal Kit、SMAケーブル、PC接続+充電用のUSB-Cケーブルが付属してくる。
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これで、送料込みで$60ほどなのだから、驚異的に安い。説明書、ソフトなどは付属していない。

VNAなので、いろいろなRFパーツのいろいろな測定が可能なのだが、もっともVNAらしい測定ということで、Xtal の共振周波数の測定。
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ケースに22579.2KHzの表示のあるHC-18タイプのXtal、本来はインピーダンスマッチングの回路を挿入する必要があるのだが、こんなふうにダイレクトに測定、共振周波数が見えている。

PCでデータを取り込んでみると、より詳しくわかる。キャリブレーションもしていなくてそのままの状態なのだが、それなりに測定できているようだ。

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アマチュア無線の実験などで、VNAでしか測定できないというようなものは、少なく、アンテナアナライザのようにシンプルな使い方ができるものではないので、誰にでもお勧めというものでもなさそうだ。
が、日本で製作すると部品代だけでオーバーしそうな値段で送料込みで供給できるとは、中華畏るべしと思う。