フィンランド・ハンガリー8 軍事博物館

旅行で美術館に行くことがあるが、あまり楽しめない。日ごろから美術館に行かないせいだろう。博物館は良く行く。その中でも、科学博物館と軍事博物館はおもしろいと思う。ヨーロッパは近代科学が発生したところなので、教科書にのっているようなものの実物が見られることが多い。
軍事博物館は全く日本にはないのでなかなか興味深い。国によっては、その名も「戦争博物館」と呼ばれているものも多い。ギリシャ戦争博物館は、古代ギリシアの戦争から、近代の戦争まで展示があり、中庭にはジェット戦闘機(F86だったと思う)が展示してあった。

フィンランドでは、要塞島である、スオメリンナと軍事博物館を訪ねた。
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写真はスオメリンナに展示されている小型潜水艦。とても小さなものであった。
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これは、潜水艦後部の乗組員のベッド。現在のフィンランド人の体格からすれば、かなり小さい。小柄な人を選別したのだろうか。ベッドはここしかなく、乗組員全員の分は無いようだ。キッチンはあったが、トイレの場所がよくわからなかった。中央部のエンジンルームのところあたりで対応したのだろうか。

翌日、ヘルシンキ市内の軍事博物館に行った。館内の展示は有料で中庭は無料であった。第二次大戦のフィンランドの戦いを中心に展示してあった。その中に、銃後の守りというか、支援する市民生活のようすと、戦争で傷ついたひとたちのことの展示があり、妻はとてもショックというか、インパクトを受けたようだった。
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中庭は開放されているので、写真のように子供たちが戦車の上で遊んでいた。

ブダペストの軍事歴史博物館では、ハンガリー帝国時代からトルコとの戦争から第二次大戦までの展示が中心であった。
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なかにはこのように、小銃や拳銃の実物をさわってみることができる。この写真を撮ったあと、写真は禁止だといわれて、とれなかったが、トカレフの実物展示があり、妻はその感触と重さを実感していた。
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ここでも、中庭は実物の展示があり、実際の戦場の陣地を再現したものや、カノン砲の展示があった。写真のように、古典的な青銅の大砲も展示されている。

日本人は教育のせいか、軍国主義を助長するものとして、このような展示を忌避するようだが、戦争の実態を知ったり、実物を見て感じるというのはとても大事なことだと思う。