Picgoto 11 10マイクロステップバージョン

以前のPicgoto のリポートの中で、赤経側のSlew Speed が20倍程度までしか上げられないことを書いた。この原因は、ギア比とマイクロステップ数にある。
現在の設定では、
    赤経 144 × 125
    赤緯 144 × 30
となっている。MOTORは200ステップ/1回転である。
マイクロステップ数は、20であるので、恒星時駆動の20倍の周波数で駆動されることになる。このため、振動も少なく、非常になめらかに回転するのだが、Slewモードになると、さらに高い周波数で駆動されることになり、MOTORが追いつかない。

もうすこしギア比を下げても十分になめらかに駆動できるが、すぐにはできない。Picgotoには、10マイクロステップバージョンもあるので、それを試したのだが、どうもうまく動かない、肝心の恒星時駆動のスピードが正確に出ないのだ。試行錯誤の結果、やっと動かすことができた。

イメージ 1

画面は、Picgoto サーバー側のコントロール画面である。恒星時運転では、下側の
Fine Spped 白抜きの数値で駆動される。恒星時のときには、60750 が中心値となっているようだ。画面では、55961となっているので、このまま運転すると、遅れていくことになる。従って、右側のところに、恒星時の値を設定して、Use Corrected Speed にチェックを入れて、設定すれば、きちんと動くことがわかった。
つまりは、バグである。
この状態では、Slew Speed を50倍まで設定することができた。これなら、実用的である。

ところが、Target の座標を入力して Goto を指令すると、Target まで動いた後、もとのスピードの55961まで戻ってしまう。再度、Use Corrected Speed にチェックを入れるとまた、正常な恒星時運転に戻すことができる。
20マイクロステップモードバージョンではこういうことはない。
いささか、使いにくいが、恒星時運転からはずれていることは、座標表示が変化するのですぐにわかるので、全く使えないというわけではない。

ギア比を変えて、バグなしの20マイクロステップバージョンを使うのが正解だろう。
それまでは、Slew Speed を優先して、バグありバージョンを使うことにする。

それにしても、天気が悪い、晴れない。