これまで変光星の観測を行ってきて、撮像時間が１分以内であること、ｆ＝８００ｍｍ以下ということで、さほどガイドの必要性を感じてこなかった。また、極軸をそれなりに正確にあわせてあることもあり、測光には問題ない画像が得られていたと思う。
ＣＣＤのＣＨＩＰは小さいので、３時間も観測していると、さすがに、はみでそうになるのでときおり、リモートで画像を見ながら望遠鏡を動かして、逃げないように操作していた。これも、ＬＡＮを経由して、室内からできるので、あまり問題なかった。
また、連続して測光するときには、感度ムラを考えるとＣＣＤの同じ場所で測るのが精度が良くなる。できれば、ピクセル単位で合わせたい。
それやこれやで、オートガイドを導入することにした。まずは手持ちの機材で、ということで、ＷＥＢ ＣＡＭであたってみたのだが、感度が低く、ガイド星を選ぶのに難渋しそうだ。ＴｏＵｃａｍを長時間露出できるように改造したものを使ってみるが、これも、ノイズが多く、思うような画像が得られない。
あまり、こういうことで時間をとってもしかたがないので、ガイド用のカメラを購入することにした。が、選択肢は意外に少ない。セレストロンのＮｅｘｇｕｉｄｅ 、ＳＢＩＧのＳＴ－ｉ、それとＳｔａｒｌｉｇｈｔ ＸｐｒｅｓｓのＬｏｄｅｓｔａｒなどというところか。セレストロンのＮｅｘｇｕｉｄｅは安くて、ＰＣも要らないものであるが、逆にガイドのＯＮ／ＯＦＦなどをＰＣから制御できないので、わたしの用途では、使いにくい。残りの二つは、感度はおなじくらい、値段とＣＣＤの大きさで、Ｌｏｄｅｓｔａｒのほうが良さそうである。
Ｌｏｄｅｓｔａｒにすることにし、内外価格差があるので、今回はイギリスのお店ＩａｎＫｉｎｇに頼むことにした。メールで在庫と値段、送料を確認すると、２台で送料込みで６６０ポンド＝￥８６，０００のオファーで現地の税金はつかない。在庫が切れており、次回入荷は４週間後とのことであったが、２日後に、メールが来て、入荷したとのこと。
ＷＥＢのオーダーフォームから頼むと、現地の税込みの値段が表示されており、なんとなくいやなので、オーダーシートを作成してＰＤＦにし、クレジットカード番号もはいっているので、パスワードをかけて発注した。
翌日には、発送の通知とイギリスＲｏｙａｌＭａｉｌの追跡番号がとどいた。来週には届くだろうか。
