LX80 オートガイドアダプタのテスト

StarLight Xpress の Lodestar でオートガイドするのは良いのだが、望遠鏡への制御をどのように渡すかということになる。Lodestar からは、制御出力インターフェイスが出力されている。付属のソフトやPHDGuidingなどでここを経由して望遠鏡をコントロールできそうだ。あと、どちらのソフトもASCOM対応なので、でRS-232経由で制御できそうだ。

LX200の場合には、制御入力があるので、ダイレクト制御もASCOM経由の制御のどちらでもできそうである。しかし、LX80にはST-4インターフェイスのようなガイド入力がない。ASCOM経由で制御すればよいのだろうが、きちんとまだ確認していないのだが、ASCOMがRS232ポートを制御するとなると、排他制御がかかりAutoStar Suite などの望遠鏡コントロールプログラムが使えないのではないだろうか。自作の自動観測プログラムも動作しないことになる。

MEADEでは、専用のオートガイドインターフェイス #909#07509 などを用意している。#909は旧製品でカタログからは落とされている。#07509は最近発表されたようで$40であるが、ジズコを始め国内での取り扱いはないし、なぜだか TelescopS.NETOPT での取り扱いはなく、MEADEのHPだけである。あったとしても、例によって、MEADEの製品は日本に発送しない可能性が高い。

ところが、アメリカには不思議なお店があるもので、どこでインターフェイスの情報がえられたのか、#909のCLONEを作って売っていところがある。#909はオートガイダーだけではなく、FOCUSコントロールもできるようになっているが、オートガイダーのところだけは、自作できるような情報とプログラム、PIC用のHEXファイルを公開している。MEADEの#07509相当の機能を持つものである。これから、読み解いて組上げるにはそれなりの知識が必要であるが、もともと販売しているものなので、そこは良しとすべきだろう。

前置きが長くなったが、この情報とHEXファイルに基づいて、LX80用のオートガイダーアダプタを作って実験してみた。
イメージ 1
写真のように、PIC12F629といくつかのパーツという構成簡単な回路となっているオリジナルから変えたところは、電源の回路、ツエナーダイオードからレギュレータに変更したした。LX80のAUXポートに接続して、電源もそこから取り、ガイド制御入力をAUX BUSのプロトコルに変換して望遠鏡をコントロールする。組上げて、ガイド入力の替わりに、プッシュボタンを接続し、操作によって、赤経赤緯の値が変化しNSEWの制御ができることを確認した。今日は雨なので、実際に望遠鏡を見て確認しているわけではないが、正常に動作している模様だ。Lodestar がとどいたら、実際に接続して確認してみることにする。