ST-9 今さらながら2段ペルチェ駆動

イメージ 1

先日来の乾燥剤さわぎで、ST-9の中を開けたり、マニュアルをあらためて読み返したりして、このモデルが2段ペルチェ駆動であることを確認した。このST-9は中古のものを誠報社から購入したものなので、自分で購入したST-7と同じだろう位に思っていた。水冷のパイプがついているし、ポンプもついてきたので、それは確認していたのだが。

というわけで、電源は、本体用のものが余裕があるので、ケーブルを作って、駆動してみることにした。マニュアルには、かならずメインの温度制御をONにしてから、2段側を接続しろとある。最初、温度を0度くらいまで下げて、5Vでやってみた。が、うまく冷えてくれない。冷却パワーも温度もじりじりと上がってくる。5Vではだめなのかと思って、12Vを接続したら、さらに温度が上がってくる。

電源が逆になっていたのだ。DCプラグがセンター側が+と思っていたのだが、センターマイナスであった。だから電源を接続すると、、CCD側からすると、冷却ではなく、熱くするモードになっていたのである。とりあえず、供給側の接続を反対にして駆動してみたら、しっかりと冷却した。
ST-9のコントロールソフトで、制御されるペルチェの素子がどこにあるのか、CCD側かヒートシンク側かわからないが、かなり、ノンリニアなところがある。1段制御のST-7のようには、リニアにはいかない。

それでも、外気温よりー35度で冷却パワー85%なので、余裕を持って運転できそうである。
極性が逆のところは事故のもとなので、配線を変更すべきだが、当面は写真のようにラベルをつけて、区別することにする。あと、本体の温度制御ONというのも取り出せそうなので、それにあわせて、2段側を制御する回路も取り付けなければならないだろう。

2段ペルチェのときに、1段目と2段目をどのように配分すれば、もっとも効率が良くなるのか、ということがある。昔、COOKOBOOK CCDカメラを自作したときに、2段ペルチェの時には、意外にも、直列にしたほうがもっとも効率が良かったきがする。うーむ、そのときのデータが出てこない。ST-9では、並列以外の選択肢はないので、どのくらいの容量で駆動すれば良いのかということになる。
今日、運転した限りでは、必ずしもフルパワーが必要ではないようだ。もうすこし、探る必要がありそうだ。当面は、温度を見ながらやればよいだけなのだが。