ST-9 2段ペルチェをいじる

今日は雨なので、先日来からのST-9 2段ペルチェ駆動をもうすこしいじってみた。というのも、12Vだと供給電力が大きすぎるのではないかという気がしたのだ。2段側を12Vで駆動するとFANの排気がかなり暖かくなる。熱が回り込んで、投入した電力の割には冷えない感じがする。

手持ちの電源を使って、もう少し低電圧で駆動してみた。気温が20度のとき、外気温から -35度に冷却した結果は、

電圧   電流   電力    冷却能力
12 V  1.7A  20.4W  84%
5     0.7    3.5    88
3.3   0.5    1.7    92

冷却能力は、コントロールソフトCCDSoftに表示される数値で、1段目のペルチェの冷却能力である。
こうやってみると、2段側に供給する電圧は、12Vは大きすぎると言えそうだ。20Wも供給しているのに、1段側の冷却能力は84%も必要となっている。

いつも冷却能力を90%くらいで使うようにしているので、5Vくらいが良さそうだ。また、この電圧では、排気が暖かくなることはなかった。冷却出力90%くらいでの、最適点はこのあたりにあるような感じがする。
もともと、ST-9はシングルドライブのST-7に比較すると、温度の制御の特性が悪い。自動制御で言うところの過渡特性が良くないようで、数値を見ているとハンチングを起こしているような動作をすることがある。この2段目のせいではないかと思う。
安定性など、もうすこし、データを採ってみたい。最初から2段になっているものは、このようなことはないと思うが。