変光星観測者会議 in 名古屋

先週土日に名古屋大学で開催に参加してきた。

招待講演は、名古屋大学 内藤さんの「新星観測のススメ」。

発表は、全部で8件、ショートリポート1件でした。このうち、3件が高校生による研究リポートでした。福岡県小倉高校の発表2件は、昨年に引き続きというところ。データの詰めの甘さなどはともかく、彼らなりに現象を解析して、考えているようであった。引率してきた先生は、背伸びをせずに彼らが理解できる範囲でやらせているとのこと、先行研究へのアプローチなどはともかくとして、今の段階では、彼らなりの発見が大事なのだろう。彼らが大学に進学して学問や研究を進めるのに、この気持ちを忘れずに様々な手法も身につけてほしいと思う。

八王子の伊藤さんから、今年1月12日に発生した、食変光星 HR Aur のフレア観測の報告があった。V、Rc フィルター2色による観測で、発生から収束まで1時間のダイナミックな天文現象を見事にとらえている。観測を続けている人がこのような現象にめぐり合うということ、見習わなくてはと思った次第。

どのような会合でもそうだと思うが、夜の懇親会がとても楽しかった。それなりに旧知のかた、新たに知り合ったかたと、いろいろな話ができた。それでも最近は、星や観測の話でなく、機材の話が多いなー、と反省もする。

会が終わって帰り道で地下鉄東山線を途中下車して、工作機械メーカー ヤマザキマザックが作った、ヤマザキマザック美術館に立ち寄った。工作機械などが展示されている「博物館」だと思っていってみたら「美術館」でした。工作機械は別のところ、1階フロアのすみにあり、最新型の機械の実働デモと同社の最初の旋盤の展示があるのみ、残念。

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この機械は、1932年に製造され、愛知県の工場で1960年ごろまで使われたとのこと。今でも現役でいけそうであった。