MLAアンテナを設置してJT65-HFで運用する

ほんとに天気が悪いので、天文関係は、しばしお休み中。
いろいろとテストしてみたい項目もあるのだが、ままならない。
おとといは、日付が変わることころから晴れたようだが、すでに睡眠中であった。
いまのところ、うちの観測システムは、このような条件に対応できない。

そんなわけで最近はアマチュア無線の実験がメイン。
先日のHAMフェアで展示したMLAアンテナを庭に設置して、実戦で使ってみる。
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アンテナはこんな感じ。地上高1.5m程度、14Mhz用上部のBOXにステッピングMOTORで駆動する同調機構があって、室内からコントロールする。赤いケーブルがMOTOR用のケーブルで、ほんとはシールドしたものを使いたいのだが安価なLANケーブルを使っている。耐候性に問題はあるが、様々な機能が確認されたら、5年はメンテナンスフリーで使えるように、もう少しがっちり施工する予定。

アマチュア無線の局免許は、無線機がメーカー製のため、1.8Mhz~1200MhzまでOKであるが、もともと電波を出す実験がしたいため免許をとったようなもので、マイクを持って電波を出したことは少ない。CWも試験のとき以来、衛星のテレメトリを解析する以外まったくさわっていない。

そこで、今回選択したのは、JT65-HFというデジタル通信モード。
PCと無線機をつないで、狭帯域でのデジタル通信を行うもので、1回に送れるメッセージ1分間に1回13文字以内と少ないが小電力でも通信できるのが楽しい。
ここのページを参考ににPCのサウンド、LINE IN/OUTと接続するインターフェイスを作った。
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PCと無線機をアイソレートするためのトランスは、サンスイST-23が推奨されているが、600:600ならばということで、安価なAitendoのドライバートランスを使った。2次側は直列に接続して使ったのだが、WEDにある配線(巻き始め終わり)が違っているようで、逆に接続したらOKであった。
シリアルPORTのRTS出力による送信制御も配線したのだが、無線機コンとロールソフトのHam Radio Delux のソフト制御でできたので、取り外した。

JT65-HFの通信ソフトを使った実際の通信は、このような感じ。
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詳細は省力するが、受信メッセージ欄にコールサインと、メッセージなどが表示される。
こちらの送信出力は10Wと小さいが、MLAの性能が良いようで。かなり遠く地球の裏側とも通信できる。ただいま、いろいろなデータを収集中。