USB-ST4 インターフェイスの実験

いつも PHDguiding 2 を使ってオートガイドの撮影観測を行っている。ガイドカメラに使っているのは、StarLight XpressのLoadstar なので、カメラからのコントロールをダイレクトに望遠鏡 LX200 のCCD端子に接続してる。この端子はST4互換ということである。

通常は全く問題ないのだが、WEBカメラを使ってガイドを組むときに、どのように LX200にコントロールを渡すか困ってしまう。シリアルポートうを使うのが最もシンプルなのだが、これは望遠鏡のコントロール・位置表示に使用している。
こんなところで売られている USBインターフェイスを使うのが良いのだが、情報を公開しているページを参考に自作・実験してみた。

参考にしたのは、ここのページである。もともと USB-ST4インターフェイス製品として販売しているものなのだが、回路図、PICファームウェア、ASCOMドライバも公開している。個人で使う分にはOKとのことである。

イメージ 1

はぎれの基板を使って、組み立ててみた。PIC18F2550 とフォトカプラICを使っただけのシンプルなものである。
PICのファームウェアは、BOOTローダー方式になっている。まず、Pickit3のような、書き込みTOOLで、PICにBOOTローダーを書き込む。以降は、USBに接続するだけで、プログラムの書き込みができる。

ASCOMのプラットフォームをインストールして、このUSBのドライバをインストールすると、ASCOM Telescope Chooserの中でScope for USB-ST4 Guide として難なく認識された。望遠鏡に接続して、セットアップモードで動きを確認、カメラはLoadstar にして制御出力をカメラからUSBに変更してPHDguidingが正常に動作することを確認した。

うまくいったので、ほかの望遠鏡・架台でも使えるように、ST4スタイルとリレー接点出力のものを製作する予定。情報・ソフトを公開してくれた Astrogen1000 に感謝。