クロアチア旅行 2

6月18日(木曜日)

 ミニ・キッチンでお湯を沸かし、日本から持参した緑茶を淹れる。水が硬水なので、あまり美味しくない。だが、これも旅情というもの。この美味しくなさに旅に出ているのだと実感する。もそもそとパンを食べ、ヨーグルトがすっぱくないうえに生クリームっぽい美味しさなのに喜び、チーズは柔らかいタイプにすればよかったと後悔。


 街歩きの前に、中央駅に行く。ホテルから歩いて15分ほど。やはり道がきれいで、ゴミがない。明日出発するスプリット行きのチケットを購入して、コインロッカーのありかを確認、これで準備はできた。

スプリット行きの列車は、1日3本しかなく、そのうち1本は夜行であるので、15時すぎのものにする。近くに、SLが展示されていた。

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 中央駅からトラムで市場に向かう。最初に目に飛び込んできたのは露天にある青果。魚と肉は別棟で、魚はイカ、タコにアジにサバにヒラメに小さい海のザリガニ。種類が少ない。青果市場もそう。国力の問題か、それとも贅沢をしない国民性なのか。多分両方だろう。クロアチアの人口が425万人、その中のザグレブが68万人ほど。日本がバブルに浮かれていた頃にクロアチアは内戦状態で、その後30年も経っていない。今でも国を建て直している真っ最中なのか消費税25%で、輸出入は絶えず赤字、カバーするのは観光業ということらしい。

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 近くにあるショッピングセンターにも行ったが全体的に暗く、閉めている店も多く、気分は下がった。だが、地図を見ていれば必ず声がかかって教えてもらえて、住んでいる人たちは良い。
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 ここまできて、お昼。しかしここのお昼は遅いらしく、レストランに記されたランチタイムは午後1時から。それならとケバブで済まそうとしたらケバブ屋のお兄さんはトルコ人ではなくクロアチア人だった。で、日本から来たと聞くと「日本は祖国の次に好きな国だ!」と言う。

なぜかというに、彼の愛読書は「ワンピース」に「レッドノート」に「ナルト」なわけで。洋書?は高いだろうがと聞くと、ネットで読んでいるから関係ないのだそうである。あ、そ。

 その後はだらだらと街を歩く。広場で European Space Expo といって、ESAの活動の模様を展示していた。

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 いったんホテルに戻り、昼寝する。夕方に起きて、夕食のレストランを求めてそぞろに歩く。歩き疲れたところでガイドブックにあった、日本大使館そばのレストランにいくことにした。なんとなれば、「美味しくて安い。自分は2度行った。」と書かれていたのである。まだ早い時間であったが店は空いているし、いいのではないかと入店。出てきたメニューは5ヶ国語くらいで表記されており、日本語もあった。


 結局、生チーズのサワークリーム添え、鴨のロースト、ショブスカサラダ、パプリカの肉詰めを注文。生チーズはどんなものかと思ったら、サワークリームを添えてあるのではなく、サワークリームで和えてあった。結構な量なので、これをパンの上にどかんと載せて食べる。夫はこれをパンに塗ろうとしたが、パンのためにチーズがあるのではなく、チーズを食べるためにパンがあると思わないといつまで経っても食事が終わらない。そうこうするうちにボーイッシュなウェイトレスがやってきて、どかんと載せてる私の方式を「正しい!」と言った。

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 ショブスカサラダとやらはキュウリとパプリカとトマトを刻んだもので、これは一般的なものであろうと推測された。ハウスワインは量り売りで1Lが99クーナ(2000円)。ボトルワインが138クーナからで、お姉さんは量り売りがお徳だと勧める。それでいっか!

料理は全体的に量が多く、美味しく、鴨のローストの付け合せはマッシュポテトだし、勘定書きによると我々は結局ワインを800cc飲んだらしかったが、十分身に覚えがあった。初日にめぐり合っていたら、私たちも2度行ったかもしれなかった。


 例によって、朝食用のパンやヨーグルトなど買ってホテル(アパートンメント?)に帰りついたら、夫のベルトにつけた万歩計は19997歩を記録していた。あと3つ足踏みをすりゃいいのに!