AstroTortilla を望遠鏡のアラインメントに重宝している。
今後、複数の星をターゲットにしての自動観測を考えると、このままでは自作のソフトからのインターフェイスが難しく、使えない。もともと、AstroTortilla は、Windows のUNIX 環境 CYGWIN 上で動いている Astromerty.net のパッケージをアクセスしているものなのでドキュメントを頼りに Astromerty.netを直接動作させてみた。
CYGWIN のコマンドプロンプトWindow で入力したところ、あっさり動いてしまった。画像から、位置を解析するのには、
$ solve-field starfield.fit
というふうに画像を指定してコマンドを入力する。先日の観測でアラインメント時に使った画像( ガイド鏡+Lodestarで撮像 )を試してみると、
というふうに解析して、
というふうに結果が出る。
画像のあるフォルダに複数のファイルにわたって結果が出力される。
上の画像の .fitファイルがオリジナルでそれにWCSを書き込んだものが、.new のファイルとなる。このサフィックスを new → fit に書き換えると新しい fitファイルとなり、 Mkalii などでヘッダーを読むことができる。
解析オプションを付けずに実行させてみたが AstroTortilla のときと同じようにチューニングすると、処理速度を上げたりすることができると思う。
あまりきれいな画像ではないが、オリジナルのこの画像を
このように、星を検出して、
INDEX 画像を作り
星表 INDEX データと照合して、位置を解析するとのこと。
どのようなアルゴリズムなのか想像がつかないが、実用に耐えうる時間で解析してくれるのはありがたい。
解析の結果を自作のソフトへのインターフェイスに取り込んだりするのは、もうすこし調査が必要であるが、とりあえず第一段階はクリアした。