測距センサー VL53L0X を使ってみる

ADOS分光器のセッティングは機材や天候の関係であまり進んでいない。その合間に、興味深いデバイスが入手できたので実験してみた。

赤外レーザー光線を発射してその反射光 Time-of-Flight の時間を計測して距離を測定するというもの。ICの発売元は、ST Microelectronics 、国内でのモジュールの取り扱いは、Switch Science となっている。こんなモジュールで2m以内の距離を mm単位で測定できるとのこと。WEBを検索すると、これを使った身長測定器の例もあった。

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手持ちの Arduino UNO 基板の上に、組み上げてみた。表示は自作のLCDシールド、ライブラリは、GitHub からダウンロード。サンプルプログラムを参考に、測定結果を表示するようにしてみた。
写真は、テーブルの上において、天井までの距離をし測定しているもの。測定限界ギリギリであるが、かなり正確に表示している。手をかざすと、その距離を表示する。ちょっとびっくり。

これを、スライディングルーフのポジション検出に使えないか、と思っている。うちのルーフは、東西単独に制御できるようにしてある。正確に位置がわかれば、必要最小限にルーフを開けたり、自動追尾も出来るのでは、と考える。実際、ルーフがどの位置にあるかということが、リモートで分かれば、観測室にあがって見なくても安心して望遠鏡の操作ができる。

実装するには、もう少し実験が必要、また超音波距離計との比較もしたほうが良いかもしれない。システムとして組み込んでネットワークに繋ぐ必要もある。ネットにはいろいろなトライアルがあるので参考にできそうだ。
こんなセンサーがこんなに安価に入手できる、良い時代だと思う。