スライディングルーフのリモート化をデバッグ中

みなさま、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

だいぶ前に、スライディングルーフの電動化、リモート化することを宣言した。西側のルーフだけは、電動化して開閉できるようにしてある。やはり便利だ。
自室からリモートで制御できるように製作をすすめていたのだが、いろいろなことがあり、中断していたが、写真のように、機器やCPU、LANなどを接続してやっと、最終デバッグの段階にこぎつけることができた。
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遅れた原因は、観測とその解析に最大限の時間を割いたことがいちばん大きい。
精度を上げるためにガイドやフィルターの変更などを行った。このような変更を行えば、マウントの調整、FLATの撮影など、多くの作業が必要となる。

もうひとつは、仕様の変更である。設計をすすめ、いろいろとプログラムを作りながらやっていくうちに、ずいぶんと大がかりになってしまった。これでは、いつまでたっても完成しそうもない。そこで基本に立ち返り、もう一度何が必要なのかを見直すことにした。

やりたいのは、自動観測である。正確に言うと、寝ている間も観測を続けたいということである。連続して撮影したり、望遠鏡を目的の天体に向けたりすることは問題ない。観測が終了したら、望遠鏡の電源を落として、ルーフを閉めること、雨が降ってきたら、ルーフを閉めること、ができれば良い。これくらいの機能が確実に動作するようにすることにした。

というわけで、
・ルーフを開けるのは手動のみ
・閉じるのは、リモートでも可
・雨が降ったら閉める
を基本に、安全対策として
・開閉リミットになったら、電源をOFFにする回路にして、かつCPU制御でもOFFにする。そして、反対方向でなければ電源が入らないようにする。
・雨やリモートで閉じるコマンドを実行したとき、一定時間以内に閉リミットを検出しなければ、アラームを出す。
などを実装することにした。

ルーフは、東西別々に動かすことになり、ハードの構造は単純になるが、センサーを含めたプログラムがけっこう複雑になってしまった。
なんとかデバッグを終えて実装して動かすことができそうだ。動かしながら改良を加えていけるようにしよう。