60cm望遠鏡 修理支援 2

台風が近づいてきたので、日程を一日早めて昨日、MOTOR ドライバーユニットを持って、再度修理に行って来た。

故障した赤緯ドライブユニットに換えて、持参のユニットに接続して動作させてみると、北側への回転は正常だが、南側へは、一瞬回転するような音はするのだが、回わらない。
ドライバのパルス駆動表示を見ると、駆動パルスが入力されたときには点滅するのだが、点灯したままとなる。回転方向信号は正常であり、電流が半分になりパワーが低いせいか、とも思って持参したもう一台のユニットに交換しても同様な動きなので、本体側から正常な信号が出力されていないようだ。

イメージ 1
本体のコントローラ基板は写真のようになっており、メインCPUは東芝Z80互換、左のパルスコントロールLSI PLC-240AK にコマンドを書き込むことにより、必要な制御パルスを赤径・赤緯それぞれのMOTORに与えるようになっている。手元操作盤からボタンを押したときのパルスの挙動をオシロスコープロジックアナライザで確認すれば正確なところがわかると思うが、このICが正常な動作をしていない可能性が大きい。

このICはすでに生産販売終了であり、ネットで検索すると、国内では取り扱いがないが、eBayやAliExpress あたりで入手できそうではある。

赤径側のコントロールは、恒星時のパルスの必要性があり面倒である。赤緯側だと動かすときだけなので、比較的かんたんなので、新たにMOTORドライバに信号を与えるコントローラを作成したほうが早いかもしれない。
PICでこのドライバを動かす装置は、何度も製作した実績があるので、これまでのハード・ソフトの経験が活かせる。多少操作性は悪くなるが、とりあえずそうやって望遠鏡を動かすようにして、その後また、調査・検討するのが現実的だろう。