昨日は、国立天文台三鷹キャンパスの公開イベント「三鷹・星と宇宙の日」へ。今年のメインテーマは、「重力波が拓く天文学」とのことだが、こちらの講演はあまり興味がないので、「トモエゴゼンが木曽の空に観る宇宙」のみを聴講。
トモエゴゼン プロジェクトは、木曽観測所の105cmシュミットカメラにCMOS撮像素子をたくさん並べたカメラを取り付け、広視野を高速度で撮影して観測しようというもの。これまでのKWFCに続くプロジェクトになろうか。東京大学 酒向重行助教による講演はとても興味深いものであった。木曽町のゆるきゃら「トモエちゃん」も参加して盛り上げる。
講演終了後にもお話させていただいて、いくつか印象に残ったところ、
・CMOS撮像素子を冷却しないで使っている
・たくさんの素子を比較的まばらに配置している構造
・CMOSのランダムアクセス機能を使って部分読み出しで高速処理をしている
・一晩の観測データは、およそ30TBになり、外部へはHDDを宅配便で搬送する
・データ量が大きいため観測データは、1週間保存
・静止軌道上の10cm大のスペースデブリでも写ること
などなど。
講演は、YouTubeでもみられるようだが、なぜだか、アクセス制限がかかっている。
会場には、これまで木曽観測所て使われたCCDカメラが展示してあった。
いずれも、撮像素子の大きさに比較して、冷却装置が巨大なこと。
構内には、こんな古ぼけたドームがひっそりと建っている。もうすこしいろいろと見たかったのだが、午後から別の会合があり、天文台をあとにした。