unicraft 社の無料プリント基板サービス で製作をお願いしていた、EU1KY アンテナアナライザーRF基板が届いた。依頼したのは、4月11日、到着は18日なので、ちょうど1週間というところ。
基板は1枚なので、エアキャップの封筒で送られてくるのだと思っていたが、こんなふうに、厳重に梱包して発送してくれていた。
仕上がりは、全く文句ない。パターンの仕上がり、シルクともきれいで精度も良い。
10cm×10cmから必要な基板をなんとか2枚取りたくて、写真の上下に同じものをパネライズしたので、こんなふうに仕上がった。パネライズするときには、パキッと折って切り離せるようにVカットを入れることがあるが、無料サービス版ではそれが無いので、自分で切り離す。
良く見ると、上側のシルクの一部が抜けている箇所があるが、これはパネライズするときの私の操作ミスのせいで製造ミスではない。
せっかくなので unicraft 社の無料プリント基板サービス を利用しての感想。発注依頼からのやりとりは迅速で前述のように、製作も早くまったく問題はなかった。すこし気になったところ。
プリント基板の製作依頼をするときには、適当なCADでパターンを作成し、ガーバーデータに生成して、ZIPファイルでまとめ、アップロードする。必要とされるガーバーデータは、どこの基板メーカー同じだが、要求するファイルの命名規則がある。
unicraft の規則でその一部を示すと、
ptn_top.grb : 部品面(第1層)銅箔パターン
slk_top.grb :部品面シルク印刷
dri.grb :ドリルファイル
などとなっている。
これは、ちょっとわかりにくい、というか管理しにくいのではないだろうか。どこにも元ファイルの名前が入っていないのである。もとの回路図ファイル名が、LED.sch であれば、これから生成されるガーバーデーターのファイルは、
LED_ptn_top.grb : 部品面(第1層)銅箔パターン
LED_slk_top.grb :部品面シルク印刷
LED_dri.grb :ドリルファイル
のように、どこかに、オリジンの名前が入る形式が自然だと思う。
また、ファイル名ではなく
LED.gtp : 部品面(第1層)銅箔パターン
LED.gbs :部品面シルク印刷
LED.drl :ドリルファイル
のように拡張子で分類するのが一般的のようだ。
ほとんどの基板CADに、ガーバーデータを一括して書き出す機能があるはずであり、私の使っている EAGLE では、JOB ファイルを読み込んで実行することができる。
unicraft でも同社の命名規則に沿ったガーバーデータを出力するJOBファイルを用意してくれれば、このことはあまり問題にならないかも知れない。基板CADはいくつかあり、大変だと思うがせめてフリーのCAD対応の分は用意できるのではないだろうか。
同社のHPには、らくらくプリント板 として手書きのパターンから、基板を作成するサービスがある。CADを使い切れないアマチュアなどをターゲットにしたものだろう。これだけからはイメージしにくいところもある。こんな回路のものをこんなふうにパターンを描いて発注したら、こんなふうに仕上がりました、という実例が金額も含めて知りたいところ。
製作してもらった基板にパーツを載せて半田付け。私の設計ミスでパーツのサイズを間違えたところが多々あるが、きれいにできつつある。
Arduino プロトタイプシールドの上にのせて、一枚完成して、テストにかかる。